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ドリトル先生と山椒魚
第二幕その十一

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「論文になるんだよ」
「そうだよね」
「書き終えてこそね」
「そうしてこそ論文になるね」
「最後までそうしてこそ」
「だから僕は書きはじめたらね」
 論文をというのです。
「絶対にだよ」
「書き終える様にしているね」
「何があっても」
「そうして発表する」
「そうしているね」
「そうしているよ、論文もその点では小説や漫画と同じだよ」
 まさにというのです。
「最後まで書き終えないとね」
「駄目だよね」
「一旦書きはじめたら」
「その時はね」
「是非ね、しかしね」
 また言う先生でした。
「漫画や小説でそうしない人は結構いるね」
「そして論文でもね」
「残念ながらね」
「そうした人もいるね」
「世の中には」
「そうだね、僕はそうしたことはね」
 先生としてもです。
「したくないよ」
「そうだよね」
「先生はそうした人だね」
「しっかりと守る」
「それがいいね」
「そうだよ、学者としては」
 そのお仕事にあるならというのです。
「論文を書きはじめたら」
「最後まで書く」
「書き終える」
「そうするんだね」
「それが務めだと考えているよ」
 学者のというのです。
「責任感と言うと言い過ぎだけれど」
「それでもだね」
「書き終える様にしていくね」
「これからも」
「そうしていくね」
「そうしていくよ」
 まさにとです、こう言ってでした。
 先生は三時になるとティータイムに入りました、今日はレモンティーとドーナツにアイスクリームそしてドライフルーツでした。
 その中のドーナツを食べて先生は言いました。
「しっかり論文を書いてね」
「その後のティータイムっていいよね」
「頭のいい休憩になるよ」
「論文書くのも頭使って」
「それで疲れるからね」
「だからね」 
 それでというのです。
「今本当にだよ」
「美味しく食べてるね」
「そうしてるね」
「今だって」
「そうだね」
「そうだよ、ドーナツを食べて」
 上段にはそれがあります。
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