泥棒
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ね」
「へ? シンフォギアを知ってる?」
「このパターンデジャヴが……」
思わぬディエンドの発言に、響はきょとんとした。
ハルトはさらに、警戒を深めた。
「お前、一体何者なんだ?」
「僕はただの……通りすがりの怪盗さ。立花響……君のことは知ってるよ?」
「やっぱりこのパターンッ!?」
「まあ、僕が知っているのは、君ではあって君ではない。あの時は取り逃したけど、改めて君のガングニールをもらおうかな」
ディエンドはそう言って、カードを引っ張り出した。
それは、ディケイドが使っていたカードと同じ規格のカード。それを、変身の時に使った銃、ディエンドライバーへ差し込む。
『カメンライド カイザ』
さらにもう一枚。別のカードをディエンドライバーに装填すると、また別のクレストマークが銃に浮かび上がる。
『カメンライド スペクター』
ディエンドがその銃口を響に向けて放つ。すると、先ほどと似た、無数の虚像が現れる。マゼンタ、シアン、イエローの三原色が重なり、それは実体となっていく。
やがて現れたのは、χの記号を頭に刻んだ戦士。黒をメインにしたアーマーに、黄色のアクセントを入れたそれは、とても特異なデザインをしている。χの顔の合間の紫が、彼をより紫がメインと主張させている。
そしてもう一体。黒い素体をベースに、水色のアクセントが入っている。フードを脱いだそれは、鬼のような形相で響を見返していた。
それぞれの名を、カイザ、スペクターと呼ぶ。
「な、なんか出てきたッ!?」
「さあ、いってらっしゃい。僕の人形たち」
ディエンドの命令とともに、二人の仮面ライダーは響へと接近していった。
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