暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十二話『ネオゴルゴム流地獄料理』
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
それは、ある日の日曜日に突然起きた。
「ぅぐっ!」
飲食店で食事を取っていた男性は口元を抑えながら倒れ、意識を失う。
「お客様、大丈夫ですか!?」
店員は近寄り男性の容態を確認するが、男性の意識はなく、ただうめき声のようなものは聞こえてくることを確認すると、店員はすぐにバックヤードへ向かい救急車を呼び、店舗は急遽営業を終了させた。
『続きまして、現在問題となっております違法性のある香辛料が使用されていたとして、警視庁は本日、飲食店経営者の─』
当然ながら今回の一件はニュースとしてすぐに取り上げられた。
「どうでしょうか、私が調合した超濃縮ナツメグは?」
ネオゴルゴム神殿では柿坂が誇らしげに大怪人達に話し始める。
「まさか、致死量の20倍まで濃縮させることで微量の摂取でも過剰反応。使用方法によっては即死。まさか、こんなものに目をつけるとは、なかなか鋭い目の付け所ではないか、柿坂。」
ソフィルは柿坂を絶賛する。
「薬学の応用です。香辛料の成分は多かれ少なかれ医薬品の成分として利用されやすい傾向にあります。それなら、成分の調整で毒にすることなど容易いものです。」
柿坂は持ち前の知識を語る。
「しかし、たかだか飲食店を閉店に追い込む程度で、なんの成果が得られというのだね?」
そこに麻木が現れる。
「重要な事はただ閉店させることではないんだ。」
そんな麻木にまたか、と呆れるような態度で柿坂は答える。
「そう、人間というものは信用を崩せばすぐに啀み合う。それに、違法なものを食材として利用していれば信用を崩すのは簡単なこと。多くの飲食店で行えば飲食店という分野そのものを衰退させることだって可能なのだ。」
ソフィルは作戦の一部を話す。
「なるほど。柿坂君、君の活躍には期待しているよ。」
麻木はこれ以上あら捜しをすることは不利と判断し柿坂に一言告げると広間から出ていく。
「しかし、麻木は何故ここまで柿坂を目の敵にするのだ?過去に何かあるようだが。」
エピメルは柿坂に疑問を投げかける。
「数年前、ネオゴルゴムにスカウトされる前にある病の特効薬を作ることに成功した。省庁からの認可もおりて実用化の目途が決まっていた頃、麻木は国際医療連盟の会議内でその病に対する薬は存在しないと断言し、その発言を事実にするために俺が作った薬は違法な成分が含まれているという話を捏造し、俺が表の世界を歩けないようにしたんだ。」
柿坂は自身の過去を明かす。
「そうか、そこに我らが現れた、ということか。」
「ああ、俺にとってはネオゴルゴムは唯一の居場所なんだ。俺の才能を認めてくれたネオゴルゴムには、感謝を尽くすだけでは足りない。死ぬまでこの才能を使わせていただきたい。」
エピメルの言葉に柿坂は深く頷く
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ