第一章
[2]次話
閉ざした心もぬいぐるみと一緒に
テキサス州のある動物の保護施設にだ。
一匹の黒いブルーレーシーの雌犬が収容された、その話をニューヨークを拠点に活動している動物福祉支持者で不動産を経営しているジェニファー=デジュサップ白い縮れた髪の毛にグレーの目でやや太った彼女は夫のジョーンズ彼女より三歳年上で髪の毛がかなり減った面長で緑の目の長身の彼に言った。
「折角家族に迎えたのに」
「世話が面倒になってだね」
「ええ、捨てたのよ」
「そんなことなら最初から飼わないといいのにね」
夫は眉を顰めさせて言った。
「そうなのにね」
「私もそう思うわ、けれどね」
「その子を助けるね」
「ええ、フロリダの兄さんがね」
兄のジム=ロンド自分と同じ髪と目の色で大柄で口髭を生やしていいる彼の名前を出して夫に話した。
「ブルーレーシーを飼いたいって人を見付けてくれたから」
「それでだね」
「何とかね」
「その娘は幸せになれそうだね」
「そうなりそうよ」
こう夫に話した、そして。
ジムはベラという名前のその娘を施設から預かったが。
「ゆっくりとするんだよ」
「クゥ〜〜ン・・・・・・」
見ればだ、ベラは。
茶色の大きなテディベアのぬいぐるみと一緒に部屋の端にいるばかりだった、施設の人はその彼女を見つつジムに話した。
「ずっとです」
「施設でもですか」
「前の飼い主達が置いていったぬいぐるみと寄り添って」
「端っこにいたんですね」
「愛していた家族に捨てられて」
そうしてというのだ。
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