第二章
[8]前話
「その子も大きいわね」
「オラン、雄でね」
サラは自分の家のリビングのソファーに座ったままの友人に笑顔で話した。
「ラグドールよ」
「その種類の子も大きいのね」
「そうなのよ」
これがというのだ。
「メインクーンも大きくて」
「それでなのね」
「そしてね」
それと共にというのだ。
「この子も甘えん坊なのよ」
「身体も大きくて」
「こうしているだけで」
「ニャ〜〜ン」
ここでだった。
オランはサラの後ろに来てだった。
おんぶをしてきた、サラは愛猫のそれを受けて笑って話した。
「子供みたいでしょ」
「大きいけれどね」
「こうした子なのよ」
「甘えん坊って言ったけれど」
「ナタリーのお家の子とね」
サラはナタリーとも友人なのでフランクに話した。
「一緒でね」
「身体は大きくても」
「猫らしくてね」
それでというのだ。
「こうしてなのよ」
「成程ね」
「猫も種類によって大きさ違うけれどね」
「犬程でなくても」
「ええ、けれど性格はね」
種類によって大きさは違ってもというのだ。
「あまりね」
「変わらないのね」
「それでね」
その為にというのだ。
「こうしてよ」
「いつも仲良くしているのね」
「子供達もね」
「その子と仲良しね」
「そうなの」
このことも話すのだった。
「嬉しいことにね」
「それはいいことね」
「だからね」
それでというのだった。
「これからもずっとね」
「一緒にいるのね」
「そうするわ」
「私のところにも猫いるけれど」
友人は微笑んで言った。
「大きな猫もね」
「悪くないわよ」
「そう思えて来たわ」
「じゃあ飼う？」
「いや、今四匹いて一杯だから」
「今はいいのね」
「ええ、今はね」
こう話してそしてだった。
サラの家でも大きな猫を見たのだった、そして心から楽しんだ。そのうえで家に帰って自分の家族である猫達と楽しい時間を過ごしたのだった。
甘えん坊の巨大猫 完
２０２３・３・１７
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