エイプリルフール番外編 「夢」その1
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ヤバッ…!」
グンと幻術に掛けられた後に悠々と近づいて来たその男は何かの瞳術を発動したようでそのグルグルのお面に吸い込むようにナツの体は消え去った。
「さて、用事は済んだ。行くか」
「…ああ」
そうして木ノ葉を去っていくイタチとマダラ。
この日、うちはの一族はうちはイタチによる皆殺しで木ノ葉の里の歴史から幕を閉じる事になった。
二人が立ち去ってしばらくして地中から現れる蓮の花。それは花開いたかと思うと中から二人の人物が姿を現す。
気を失っているうちはイズミとさきほど吸い込まれて消えたはずの日向ナツだ。
「あぶな…木分身で良かった…じゃないと死んでる…絶対死んでる…」
吸い込まれて殺されたナツは精巧に出来た分身。木分身だったのだ。
「まさかあそこにオビトが出てくるとは…やはり万華鏡写輪眼はチートじゃんよ…」
さて、と。
「とりあえずイズミを家に運ぼう。…ここに居ると面倒なことになりそうだ」
まぁいなくても面倒な事にはなるのだろうが。
だがその前に…
イズミの家に飛雷神で飛ぶ。
イズミが気を失っていて良かった。この目の前の惨殺死体を見なくて良いのだから。
「小母さん…ごめん。きっとイズミが必要になるだろうから…」
今度こそナツは飛雷神の術で家まで飛ぶ。
今は一刻も早く自分の家に帰りたかった。
イズミをベッドに寝かせるとようやく緊張の糸も解ける。
「ぐっ…」
今更になってイタチに貫かれた胸元を押さえ蹲るナツ。傷はとっくに塞がっていたがあの時の光景がフラッシュバックして幻痛に襲われたのだ。
「…はぁ…はぁ…良かった…生きてる…俺も…イズミも」
スゥと規則正しい寝息を立てているイズミに安心し、さらに脱力。
だが小母さんは…
コチコチコチと時計の音だけが部屋に響く。
その静寂を打ち破ったのは宗家からの伝令だった。
「ナツ、至急屋敷に上がれ」
と言ったのは年上の日向コウさん。
「構いませんが、影分身でもいいですか?今の俺はここを離れられない」
「何を…まさかうちは一族か?」
コウさんはベッドに寝かしつけられたイズミを見て言う。どうやらうちは一族惨殺の事件の事なのだろう。
ナツの小隊員にうちはの一族が居る事は皆が知る事実だ。
「影分身、出来たのだな…だがダメだ。どうしてもと言うならそのお嬢さん事来てもらう。…日向の屋敷の方が安全だろう」
「分かりました…」
まだ起きないイズミを担いで日向宗家へと移動する。
移動すると他の使用人が驚いたように、しかし意識の無いイズミを引き取り布団に寝かしつけてくれた。
それを見てからナツは日向の皆が
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