エイプリルフール番外編 「夢」その1
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に入学して下忍になっている。
「死なないためには強くなるしかない…だけど強くなったらなったで死ぬ確率の高い任務が待っている…参ったね、こりゃ…完全に詰んでる…」
とは言え、弱ければ抵抗も出来ずに死ぬのが忍の世界だ。
今のナツにはすでに母は居なかった。父に聞いたら月に帰ったらしい。
子供に死んだ事をやんわりと教えているのだろうか。
そう言えば月と言えば…
「転生眼…かぁ」
ふっとナツの頭にそんな言葉がよぎった。
転生眼。写輪眼の究極が輪廻眼ならば白眼の究極は転生眼に他ならない。
「月の大筒木のチャクラが無いと開眼出来ないとか言われていた気がするけれど、そもそもどちらもハムラの子孫のはずだろ。だいたい月の大筒木一族自体に白眼は宿っているはず。…生まれながらにくり抜かれるらしいが」
うーむと布団に入りながら唸り声を上がるナツ。
「輪廻眼もだが、アシュラやらインドラやらのチャクラを混ぜて六道仙人のチャクラを導き出して、とかこじつけだろ。どちらも大筒木の一族…カグヤの子孫である事には変わりはない訳だし。千年間、多くの人間と混ざっても能力の劣化が見られない白眼を受け継いでいるんだから、超がんばれば転生眼の開眼…いけるか?」
だいたい大筒木トネリが日向ハナビの眼球を移植しただけで転生眼を開眼している。
もっと簡単に物事を見てみよう。
「写輪眼の開眼はうちは一族が自己を喪失するほどの精神的ショックを受けた時に脳内で湧き上がる特殊なチャクラが視神経を刺激して変化したもの。ここから考えればハナビの眼球を移植したトネリはハナビのチャクラとは違うチャクラで白眼を刺激した?」
うーむ…
「そのチャクラがハムラの物と言う事になりそうだが、さて…」
そもそも…
「特殊なチャクラってなによ…」
チャクラとは精神エネルギーと身体エネルギーを混ぜたものである。自身が生み出すチャクラは何度練っても同じエネルギー体と言う事になるだろう。
「チャクラの性質変化と言うのもあるけど…そのチャクラを眼に誘導…眼から炎が出たりするのか?」
天照じゃんそれじゃ…
あるいは、もっと強力なチャクラエネルギーを取り込む。
「尾獣を封印した人柱力になればあるいは…これはまず無理だな」
殆どの尾獣は人柱力に封印されている。
「となれば後は…仙術チャクラか…」
ナツはチャクラを練る事は少量であるが既に出来ている。
「理論は分かっているんだよな…仙術の…動くな、感じろってね」
自然エネルギーを感じ取り、集めて精神エネルギー身体エネルギーと混ぜたものである。
ただ危険は多い。自然エネルギーの取り込みに失敗すると石化して二度と元に戻れなくなるのだ。
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