エイプリルフール番外編 「夢」その1
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「はっ!」
とベッドから上半身を起こすモンテ。
「ゆ……夢…?」
辺りを見渡すとどうやら自室のようだ。
「どうしましたか。お嬢様」
そう問いかけたのは、寝坊したモンテを起こしに来たお手伝いさんの日向ナツである。
「ナツ…さん…ほっ」
彼女を上から下まで見つめ、胸のふくらみが有る事に安堵した。
「どうかなさったのですか?」
とナツが言う。
「うん、ちょっと変な夢をみちゃって」
余りにもリアリティがありすぎてまだ覚えている、とモンテが言う。
「へぇ、どんな夢だったんですか?」
「そうね…」
………
……
…
これは俺のハーレムの物語だ。
しかし、ちょっとは日向とうちは、木ノ葉の里の物語だ。
さて、転生と言う言葉をご存じだろうか。
そう、記憶を持ったまま生まれ変わるヤツである。
憑依と言う言葉もご存じだろう。
他人の体に乗り移るヤツである。
では憑依転生は知っているだろうか?
それは漫画やアニメのキャラに生まれ変わるヤツである。
さて、ここまで言えばオレが何を言っているか分かるかな。
そう、俺は記憶を持ったまま漫画の中の人間に生まれ変わったのだ。
え、誰に生まれ変わったって?
「ナツ、またこんな所で昼寝して、風邪をひくぞ」
と父であるビイチが縁側で寝転ぶオレを見つけ心配そうに抱き上げた。
「とうさま?」
眠気眼で彼の顔を見れば薄紫に反射する虹彩。
なんどこの父親の顔を見て落ち込んだことか。
「さ、布団に行きなさい」
そう言うと日向ビイチは抱き上げた日向ナツを愛おしそうに布団へと移動させた。
ビイチの気配が遠ざかるとオレは盛大にため息をつく。もう何度目かも分からない。
「なんでNARUTO…しかもよりにもよって超モブだし…と言うか、ナツって男だったっけ?」
日向ナツ。本来はヒナタやハナビの世話役の女性であったはずであるが、どう言う訳か男として生まれたのだ。
「しかも白眼(笑)の一族…どうせなら写輪眼が良かったです…」
写輪眼、万華鏡写輪眼、輪廻眼、輪廻写輪眼と能力がインフレするうちは一族に比べ、日向一族は遠視と透視の能力だのみの感知くらいしか出来ない一族…
「日向は木ノ葉にて最強…どうやったらそんなセリフが出るんだろうね…?」
ハァと深いため息をつく。
「忍術は使ってみたいが忍者にはなりたくない…」
だって死ぬの怖いし…
生まれ変わっての第一目標が生きるに決定してしまった瞬間である。
「だけど、家がそんな事を言わせてくれない…」
あの才能がないと言われた日向ヒナタですらアカデミー
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