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ドリトル先生と山椒魚
第二幕その三

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 蛙だけでなくイモリや山椒魚もいます。アホロートルもいますが。
「日本で人気があった時期あったね」
「そうみたいだね」
「昭和の頃にね」
「エリマキトカゲもそうで」
「日本にはいない生きものだからね」
 それでとです、先生はその薄い色彩で細長い水槽の中でのどかそうに暗している可愛い顔立ちの生きものを見つつお話しました。
「しかも外見が珍しいと」
「それならだね」
「人気が出るね」
「日本人って珍しいものが好きで」
「流行に敏感だし」
「江戸時代は象が来ると聞いてね」
 そうなってというのです。
「皆こぞって見たんだよ」
「そんなこともあったんだ」
「日本人のそうした気質って昔からなんだ」
「江戸時代からなんだ」
「そうなんだ」
「そうだよ、そしてね」
 それにというのです。
「このアホロートルもだよ」
「そうなんだね」
「有名になったんだね」
「それで人気になったのね」
「ウーパールーパーとも呼ばれて」
「そうだよ、そして今はね」
 先生は皆にさらにお話します。
「こうして動物園にもね」
「いてだね」
「こうして僕達も見られるんだね」
「そうなんだね」
「そういうことだよ」
 こうお話するのでした、そして。
 両生類の歴史も読んでいきますが。
「長いね」
「哺乳類や鳥類よりずっとね」
「僕達よりも歴史が長いんだね」
「両生類の歴史は」
「先生が前に教えてくれた通りだよ」
「そうだよ、まずは無脊椎動物が出て」
 先生は生きもの全体の歴史からお話しました。
「カンブリア紀みたいな時代があったよ」
「あの凄い時代だね」
「色々な変わった形の生きものが出たのよね」
「アノマロカリスとか」
「色々な生きものが出たね」
「進化の試行錯誤ともね」
 その様にもというのです。
「言われているよ」
「あまりにも色々な生きものが出て」
「それでよね」
「そんな風にも言われるね」
「カンブリア紀は」
「そうだよ、そうした紀を経て」
 そうしてというのです。
「魚類が出てね」
「そうしてだよね」
「脊椎動物が出て」
「お水の中で暮らしていて」
「進化していったね」
「魚類の進化も面白いからね」
 この生きもの達のそれもというのです。
「見ていったら」
「そうだよね」
「お口がなかったお魚もいたし」
「鎧みたいな外骨格のお魚がいたり」
「とんでもなく大きな怖い顔のお魚が出たりして」
「そうしてやがて水中から出る生きものが出たんだ」
 そうなったというのです。
「最初はお魚でもね」
「そうだったね」
「本当に徐々で」
「最初は岸辺に少し上がる位で」
「そこからはじまって」
「鰭が足になって
 そうなってというのです。
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