第二章
[8]前話
「幸い職場は犬を連れて来てもいいのね」
「カールを一緒にですか」
「連れていってます」
「ワンワン」
見ればカールは尻尾を振って機嫌よさそうにしている、身体も随分太ってきている。その彼を見ながらジェリーに話した。
「それで友人の家族の子達にも会ってもらって」
「犬のですね」
「はい、寂しくない様にしています」
「そうしてくれると嬉しいです、寂しがり屋なので」
「これからも一緒にいて」
「お友達もですね」
「紹介していきます」
ハンナはジェリーに笑顔で話した、ジェリーは彼女の話と幸せそうなカールを見て彼女も笑顔になった。
そしてワシントン州に戻るとだった。
「ワン」
「ワンワン」
白い大きな耳の雌犬と雄のシェパードが一緒にいた、ジュリーはその二匹を見て同僚に対して言った。
「ソフィアだけでなく」
「はい、デュークもです」
スタッフは顔所に明るい顔で話した。
「家族が見付かってそのご家族は」
「ソフィアのご家族とですか」
「ご近所で」
それでというのだ。
「施設で隣同士でしたが」
「今度はご近所同士ですね」
「それでよく会っていて」
「今日はそれぞれのご家族がですか」
「こちらに連れて来てくれました」
「そうですか、ソフィアは明るくて愛嬌があって」
ジュリーは白犬を見ながら話した。
「撫でられることが好きでいつも他の犬と親しくしていて」
「デュークは静かで真面目で」
「どちらも野良犬でしたが」
「性格は正反対で」
「それでもですね」
「施設が仲がよくて」
「先にソフィアに家族が見付かって」
そしてというのだ。
「それからです」
「デュークもで」
「それがご近所同士で」
「よく会える様になって」
「よかったですね」
「犬も優しくしてもらったら」
「はい、嬉しいですから」
ジュリーもそれはと応えた。
「この子達もその優しさを得て」
「よかったですね」
「じゃあこれからも」
「ずっと優しくしてもらって欲しいです」
「ワン」
「ワンワン」
仲良くしている二匹はとても幸せそうだった、毛並みもよく目の光はきらきらとしていた。彼等が家族に愛されていて近所同士になれて幸せなのは明らかだった。そんな彼等を見てジュリーはまた笑顔になったのだった。
永遠の優しさを得て 完
2023・3・16
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