暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第104話 超一流の研ぎ師への道、美食連合の褒めまくり作戦!
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らな。まあメルクさんは褒めていたんだろうが聞こえないんじゃ意味ないからな……」
ギャー君にそう答えるイッセー先輩は少し呆れた表情になっていました。まあ彼も悪気が無かったとはいえ原因には違いないでしょうしね……
「だからまずはルキを褒めて少しでも自分は凄いんじゃないかと思わせるんです。まずはそこからですね」
「でも何を褒めたらいいのでしょうか?」
「そりゃ勿論包丁作りさ。彼女に頼んで包丁作りを見せてもらおう、そしてそれを褒めるんだ」
「良いですね、それ!ルキさんのお仕事も見れて一石二鳥です!」
ルキさんのお仕事が見れる、それを聞いた私はテンションを上げてしまいました。
「おいおい小猫ちゃん、目的を忘れないでくれよ?」
イッセー先輩の言葉に全員がアハハと笑いました。恥ずかしいです……えへへ。
「よし、じゃあ美食連合のミッションとして『ルキの自信アップ!褒めまくり作戦!』の実行だ!」
『おお―――――っ!!』
こうして私達はルキさんの自信をつける作戦を行う事になりました。
―――――――――
――――――
―――
side:ルキ
皆が師匠を探しにヘビーホールに向かってから数日が過ぎた。あれからオレは今まで通りに包丁を研ぎながら皆の帰りを待っていた。
「皆、大丈夫かな……」
イッセーの強さはこの目で見たがそれでもヘビーホールは危険な場所だ。もしかしたら彼らは……と不安になってしまう。
「いけない、作業に集中しないと……」
オレは思考を切り替えて包丁を研いでいく。師匠なら絶対に包丁から目を逸らさない、やはりオレはまだまだ未熟だ。
「ルキ、帰ったぜ!」
「イッセー!皆!」
その時だった、ヘビーホールに向かったイッセーと小猫ちゃん達が帰ってきたんだ。でもそこに師匠の姿はなかった。
「イッセー!師匠は!師匠は一緒じゃないのか!?」
「安心しろ、ルキ。メルクさんは生きていたよ」
「本当か!」
オレは最悪の予想をしたがイッセーが師匠は生きていたと言ってくれたので心底安心した。良かった……
「何があったのかを話すよ」
そしてオレは何が起きていたのかをイッセー達から聞いた。
「そうか、師匠は生きていたんだね。良かった……」
オレは6年間師匠の無事を祈っていたが師匠は生きていてくれたと聞いて心から安堵した。思わず涙を流してしまったが小猫ちゃんが優しく背中をさすってくれた。
「ルキさん、大丈夫ですか?」
「ごめんね、小猫ちゃん。安心したら涙が出てしまって……」
オレは涙をぬぐい心を落ち着かせた。
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