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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第104話 超一流の研ぎ師への道、美食連合の褒めまくり作戦!
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は行けない。だから自信を付けてほしいんだ」


 イッセー先輩はそう言うと私達を真剣な表情で見てきました。


「これは唯のお節介だ、メルクさんにも頼まれたわけじゃないからな。下手をすればルキを傷つけてしまうかもしれない。皆はどう思うか聞かせてほしい」


 イッセー先輩はそう言いましたが全員黙ってしまいました。先輩の言う通りこれは唯のお節介です。ルキさんを傷つけてしまうかもしれない以上安易には良いとは言えないのでしょう。


 でもじゃあ何もしなくてもいいとも言いづらいです。今は良くてもいつかの未来でルキさんが自分を信じられずに職人を止めてしまうかもしれないし、今の状態を維持するだけの人生を送る事になるかもしれない……


(私は……)


 私は自分の考えを纏めて決心しました。


「先輩、やりましょう」
「小猫ちゃん……」


 私の言葉に全員が驚きました。まさか私がいの一番にそう言うとは思ってなかったようです。


「小猫、良いの?もしかしたらルキさんを傷つけてしまうかもしれないのよ?」
「はい、最悪上手くいっても私はルキさんに嫌われてしまうかもしれません。でもそれでも私はルキさんに自信を付けてほしいんです」


 私は折れた包丁を取り出して自分の考えを話します。


「私はルキさんに初めて会って今まで持っていたイメージと少し違うなって思っていました。それがなぜなのか漸く分かりました、ルキさんも私と同じ半人前だったからです。でも彼女の腕は私なんかより遥かに上です、だからこそルキさんにはもっと上に進んでもらいたいんです。道は違っても私と一緒に上を目指す仲間になってほしいんです!おこがましいとは思いますけど……」
「いいえ、小猫。貴方の考えは素敵だと思うわ」


 私の頭を部長が優しく撫でてくれました。


「ルキさんの腕前は素人の私でも凄いと思う、このまま埋もれさせておくにはもったいないほどにね。それに小猫の包丁を作ってもらうのなら最高の腕と自信を持った人にお願いしたいもの。皆も良いわよね?」


 部長の言葉に全員が頷きました。


「皆ありがとう、俺も彼女には親近感を感じていたんだ。力になってやりたい」
「だが実際どうするんだ?自信を付けるつったってあの様子じゃ簡単には自分を認めねぇぞ?」


 アザゼル先生は簡単にはルキさんは自信を付けないと言いました。


「ええ、ルキはああ見えて頑固そうですし簡単にはいかないでしょう。ですからまずは褒めていこうと思います」
「褒める……ですかぁ?」
「ああそうだ。そもそもルキがあそこまで自信が無かったのは褒められたことが無いからだろう、どんな凄いことを成してもそれを認めてもらえなければ意味は無いか
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