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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
天使の覚悟
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を合わせた攻撃。一直線に向かっていくそれを天使は読みきっていたらしく難なく回避する。

「竜魔の・・・」
「!!」

しかしそれは予想の範囲内。如何なる回避方法を取ろうともこの狭い通路では動きは限られる。つまり初動さえ分かればそこに回り込むことは可能!!

「砕牙!!」
「くっ!!」

これは相手は想定していなかったようで腕でガードするのがやっと。しかしそのガードに使った腕を握り締めた天使はこちらの顔面目掛けて拳を振り下ろしてきた。

「マジかよ!?」

相手の腕から飛び散った鮮血が目に入り回避行動に移れない。おまけに攻撃後の無防備な状態になっていたこともあり拳を頭部に受けた俺は地面へと叩き落とされる。

「痛みを感じないのか?」
「君を連れて帰れるのなら、多少の犠牲は仕方ない。例えこの腕を切り落とされても、我々は役目を全うするよ」

ダメージ自体は入っているようで天使は負傷した左腕を抑えている。その表情は冷静さを装ってはいるが、痛みを堪えているようにも映った。

「くっ・・・」

揺れる頭を振って無理矢理に視界を戻すと身体を起こして距離を取る。それに彼も気が付いていたようではあるが、痛みのせいで反応が遅れたのか難なく一時退避することができた。

(やっぱりダメージを与えることはできる。でも、相手の方が能力は上・・・このままだと・・・やられる!!)

嫌な思考が頭を過りそれを振り払うため頭を振る。まだ負けると決まったわけじゃない。何か突破口があるはず。

「竜魔の・・・」

相手は負傷した腕を抑えたまま動こうとしない。しばしの膠着状態の後、先に動き出してみることにした。相手が格上なら、迎え撃つより仕掛けた方が可能性はある!!

「翼撃!!」

ドラゴンの翼に見立てた水と風の魔力で突進。天使はそれを後方に下がり回避しようとする。

「逃がさない!!」

しかし後ろに逃げただけならまだこちらの方が分がいい。なぜなら地面を蹴り直しそのまま加速を付ければ、さっきよりも勢いが乗った攻撃が打ち出せるのだから。

「もらった!!」

これは決まったと思った。決して油断していたわけではない。ただ、これは回避できない上に急所に入れることができる。そう思っていた。しかしここで天使は予想外の行動に出た。

スッ

「!?」

攻撃が当たる直前、彼のその場にしゃがんだ。何かを仕掛けてくるわけではなくただしゃがみ姿勢を低くする。俺はその彼に脚が引っ掛かり転倒した。

「どわっ!!」

勢いがあったこともあり転倒する。しかも翼撃を放つために腕に魔力を纏わせていたことが災いし、右手が床にめり込んで抜けない。

「多少のケガは大目に見るとのことだったので、悪く思うなよ」

強烈
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