天使の覚悟
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、レオンは空中でバランスを整えながら着地する。
「大丈夫?レオン」
「全然!!問題ないよ」
余裕を見せたいのだろうか笑顔で答えるレオン。しかし、すぐにその表情が元の真剣なものに戻ったのを見て、シェリアは拳を握る。
「レオン、あたしもーーー」
「大丈夫!!すぐにケリつけるから待ってて!!」
加勢しようとしたシェリアだったがレオンはそれを手で制止し、一人で突撃する。二人いるにも関わらず一人で攻めてくる彼を見て、ウィバリーは笑みが止まらなかった。
「君たち二人が協力しても無意味なのに、一人じゃお話にならないよ」
レオンの蹴りを交わしつつカウンターで上段蹴りを打ち込む。それにより体勢が崩れたものの、青年はそのまま頬を膨らませブレスを放つ。
「氷神の怒号!!」
「!!」
これはさすがに対処しきれずあっという間に飲み込まれるウィバリー。しかし彼はすぐに腕を振るいそれをなぎ払った。
「力はある、能力もある、しかしそれだけ。君には知恵がない」
「そんなのいらないよ、俺の力があれば」
力の差があることはレオン自身も感じ始めていた。しかし、それでもなおも挑もうと一歩踏み出した瞬間、彼の足元から槍が飛び出してくる。
「ぐっ!!」
「ほら、さっきから何も学習できてないじゃないか」
彼は突然のそれに反応することすら許されず、腹部を貫かれた。
シリルside
頭部へと飛んでくる蹴り。俺はそれを回避するために姿勢を低くした。しかし、天使が放ってきたのは蹴りではなかった。
「ほっ」
「ぐっ!?」
姿勢を屈めたところにアッパーパンチ。想定外の上に俺自身がその攻撃に向かっていく形になってしまったため、モロにそれを顎で受けてしまい身体がよろける。
「ほいっと」
完全に姿勢が崩れた状態で天使は右手を振るうと突風が襲ってきたのがわかる。そのせいでただでさえもふらついていた身体は耐えることができなくなり、後方へと飛ばされる形で転倒する。
「風・・・風か」
ここまで天使たちは魔法を使っているような素振りはなかった。しかしここに来て相手は風を使ってきたことを考えると、こいつは風系統の魔法を使う。
「なら・・・対処法はある」
左腕に力を入れると黒い模様が浮かび上がってくるのがわかる。風と空気はほぼ系統としては一緒!!つまり滅悪魔法を解放すれば、それに対抗する手段になり得るはず。
「ほぉ、悪魔を滅する力も持っているのか」
どうやらこの魔法のことは情報を持っていなかったらしく心底驚いたような声を出している。でも、わかっていてももう対応はできないはず。
「行くぞ!!竜魔の咆哮!!」
風と水
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