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ドリトル先生と山椒魚
第一幕その四

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「そう考えてるよ」
「少数の暴論も通してはいけなくて」
「暴論が多数になっても違うと言う」
「何か難しいね」
「何かと」
「世の中は難しいよ、けれど僕はね」 
 先生はといのです。
「そうした考えだよ」
「それで明日だね」
「動物園に行くんだね」
「それで両生類達を見て」
「それで学ぶんだ」
「そうするよ。図鑑で見るよりも」
 その生きもの達をというのです。
「何と言ってもね」
「実物をその目で見る」
「その生きもの自体を」
「これが一番だね」
「何と言っても」
「そうだよ、だから行くんだ」
 明日動物園にというのです。
「そうするよ」
「じゃあ僕達もご一緒するね」
「いつも通りに」
「そうさせてもらうわね」
「宜しくね、いつも皆が一緒だから」
 先生はにこりと笑って答えました。
「僕も嬉しいよ」
「じゃあそうしましょう」
「明日は皆で動物園」
「そっちに行こうね」
「そうしようね」
 笑顔で言ってでした。
 先生はこの日は帰るまで論文を書きました、そうしてお家に帰ってお風呂に入って晩ご飯を食べますが。
 この日先生のお家に呼ばれて晩ご飯を一緒に食べている王子は晩ご飯のサラダ素麺を食べながら言いました。
「蛙は食べても美味しいんだよね」
「ああ、それを言うんだ」
「駄目かな」
「駄目じゃないよ、僕も食べたことがあるしね」
 先生は和風ドレッシングで味付けされたお素麺をお野菜と一緒に食べながら答えました。そのお素麺もとても美味しいです。
「蛙は」
「ウシガエルとかだね」
「アメリカでは結構食べるね」
「そうそう」
「中国でも蛙は食べるし」
「フランスとかでも食べるし」
「王子のお国でもだね」
 そちらでもというのです。
「食べるね」
「そうしているよ」
「そうだね」
「それでね」
 王子はお素麺をすすりつつ言いました。
「僕結構好きなんだ」
「その蛙がだね」
「煮ても焼いても揚げてもね」
「好きなんだね」
「特に足がね」 
 蛙のこの部分がというのです。
「好きだよ」
「そうだね、あと王子は他の両生類も食べるね」
「うん、僕の国ではね」
「そうだね」
「爬虫類も食べて」
 こちらの生きもの達もというのです。
「両生類もだよ」
「そうだね」
「それが美味しいから」
 だからだというのです。
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