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SAO編−白百合の刃−
SAO27-白黒ヒーロー
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いわよ」

 少年少女は固まって身を寄せ合って目を丸く見つめていた。

「あんなの気にしなくていいから。お姉ちゃんの話を聞きなさい。ね?」

 そう言うと子供達は頷き、防具を拾いウィンドウを操作した。

「おい……オイオイオイ! なんだ、お前は!」

 今になって我に返ったようで、『軍』の一人が喚きながら言ってきた。

「『軍』の任務を妨害するのか!!」
「軍?」

 私は『軍』と名乗る無個性なプレイヤーの顔をわざと見比べるように見る。

「………誰のこと言っているのかしら?」
「は?」
「私には子供を誘拐するバカで無能で、見るに耐えられず背けたくなるような気持ち悪いロリコン集団の間違いでしょ? ここに『軍』なんていないわ」
「こ、この……っ!」

 何故、彼らは憤りを立てているのかしらね? 自分の立場を考えればわかることなのに。いや、わかっていないわね、バカだから。
 憤りを覚える『軍』もとい気持ち悪いバカなロリコン集団。そんな中、押し留めて近づいてきたのは、一際重武装の大男だった。

「あんた、見ない顔だけど解放軍に楯突くと、どうなるかわかっているんだろうな?」
「どうなるの?」
「クク、二度と我々に逆らえないようにしてやるのさ」
「それで?」
「表に出るのが恥ずかしいくなるくらいに俺達が教えてあげるのさ。逆らってしまう恐怖っていうやつをな!」
「それで?」
「そ、それで?」
「それで? 他にないの?」
「あ、あるに決まっている! お前が逆らったせいで、お前に関係する人物にも教えてやるんだよ」
「それで?」
「は……?」
「な、何が言いたいんだ、貴様は!」

 押し込めた苛立ちを放つように叫び上げた。

「その程度のくせにずいぶんと小物以下の分際で偉そうな態度を取っているわね」
「なん、だと!?」
「私からしてみれば、子供を人質にして、カツアゲと脅迫しているような犯罪者しか見えなかったわロリコン集団。底辺な存在なのになんでそんな上から目線で偉そうな態度を取っているのか理解不能。それには理由があるかと思えばその程度しか考えていない。本当に気持ち悪い。今貴方達と会話したことを忘れたいわね。それじゃあ、永遠に私の前に現れないで」

 私は子供達を連れて、サーシャさんの元へ歩き出す。
 そして私の予想通りの展開があるとしたら、『軍』は怒りの限界を超え、キレ始めるだろう。

『き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』

 大人数がハモると更に声量が増すのね。いらない知識がまた増えた。
 予想通り。私の発言でブチ切れたようで怒りを露にしていた。大男が腰から大ぶりのブロードソードを引き抜く。これも予想通りで、言葉で枯れないから実力行使で黙らせようとする。これ以上のわかりやす
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