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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十話『若返った光太郎』
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コロガシ怪人を探さないと。フンコロガシ怪人は事件現場に何度も現れて、手当たり次第に若返り光線を放っている。すぐに出食わせるかもしれないから、また行ってくるよ。」
光太郎はキャピトラを飛び出す。
「なんか兄貴、活き活きとしていないか?」
「言われてみれば、心なしかフレッシュさが蘇っている気がするわ。」
「フレッシュさって、いまどき誰も使わないぞ。」
「あらそう?だとしても、別にいいじゃない。私達の生きた時代では普通に使われていたんですもの。」
「それもそうだ。ほんと、時代が変わって、言葉遣いも変わったよな。」
閉まる扉を見て、霞のジョーと克美は時の流れをしみじみと感じていた。
(フンコロガシ怪人はどこだ?)
光太郎が必死になって探していると、複数人の男女が言い合いをしていた。
「親父達若返ったんなら働いて家計の足しにしてくれよ!親父たちが働けない年齢になっても昔の贅沢気分が抜けないせいで俺達の生活が圧迫されていることに気づいてくれよ!」
「そんなの、不景気な状況を作った政府のせいよ!」
「お義母さんの世代はいつだってそう。ニュースの意見が世界のすべてみたいに言って。贅沢なんてしなければ蓄えがもっとあったのに。」
「昔は贅沢をしても蓄えはあったんだ。お前たちこそ、誰が書いたかわからないネットの意見を鵜呑みにして!」
話し声からどうやら2世帯の親子のようであり、片方はフンコロガシ怪人の力で若返っていることがわかった。
「皆さん、喧嘩はやめてくださいよ。」
光太郎は仲裁に入ろうとする。
「うるさい。今の若い奴らは甘っちょろいんだ。俺達が若かった頃の事をガツンと言ってやらないとわからないんだ!」
「それはこっちのセリフだ!時代が変わって価値観も変わったんだ。いつまでも過去に縛られてんじゃねえよ、この老害!」
「あんたねえ、親に向かって何なのよ!」
「こっちはあんたらの世代がやってきたいい加減なことのつけを払わされているんだ。いつまでも昔のやり方が通用すると思うな。」
しかし、光太郎の仲裁で親子の口論が止まることはなかった。更に、
「ちょっとお母さん、勝手にエステの予約なんてしないでよ。今そんな余裕ないんだから。」
「何言ってるのよ。若さは強さよ!」
「オヤジ、ナンパなんて恥ずかしいことしないでくれよ!それに母さんにバレたらどうするんだよ。」
「お前だって俺に似てイケメンなんだから、若い娘にモテたほうが嬉しいだろ?」
親子の言い合いはあちらこちらで広がっていた。
(まさか、これがネオゴルゴムの狙いか?世代間の溝を広げて、人と人との心の繋がりを断とうとしているのか?おのれ、ネオゴルゴム!)
光太郎は拳を強く握りしめる。
「みんな、こんな喧嘩はやめるんだ!これ
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