第91話:2人で迎える朝
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や、やめとく」
「そこまで言ったら最後まで言ってよ」
なのはは真剣な表情で俺を見る。
「わかったよ」
そう言って俺は一度小さく息を吐くと先を続ける。
「実は本局の主計部から隊舎再建計画について予算圧縮の依頼が来ててさ、
無理だって突っぱねたばっかりなんだよ・・・」
「それがどうしたの?」
なのははそれがカートリッジの大量補給とどう関係あるのか判らないようで
首を傾げる。
「だからさ。隊舎再建の予算圧縮のお願いを無理だって断った上に、
膨大な額の補給要求を出すとさすがに主計部に睨まれるだろ?
主計部や運用部に睨まれるとこれからの部隊運営に支障をきたすから
できるだけそういうことはしたくないんだよ」
俺がそう言うとなのはは腕組みして考え込む。
「ゲオルグくんの言うことは判るけど、シグナムさんの要求もそれなりに
根拠があるはずだから、シグナムさんの意見も聞いてみたら?」
「それはそのつもりだよ。その前になのはにも意見を聞いておきたくてさ。
ま、こっちは後でシグナムと相談してみるよ」
「うん」
そう言って、なのはは笑顔で頷く。
「じゃあ、そろそろはやてのとこに行くか」
「そうだね。行こっ!」
なのははそう言って立ち上がった俺の腕に自分の腕をからませる。
「・・・部屋の中ならいいけど、通路に出たら離せよ」
「わかってるもん」
なのははそう言って頬を膨らませる。
「ならいいけど・・・」
俺はそう言うと、なのはと共にはやての部屋に向かうべく自分の部屋を出た。
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