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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第91話:2人で迎える朝
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「あ、そう?参考にさせていただきます」

「でも、いつもはもうちょっと優しくしてもらえるといいなぁと思うの」

「りょーかい。じゃあな」

「うん」

そう言ってなのははシャワールームに姿を消した。

「俺も戻るか・・・」

俺はひとりごちると、ベッドの周りに散らばった自分の服を着て
なのはの部屋を出た。



副長室に戻った俺はシャワーを浴びて制服に着替えたあと、
デスクについて仕事を始めた。
端末を開いてメールソフトを立ち上げると、各セクションからの
物資補給要求に関するメールがずらっと並んでいた。

それらの中からシグナムから送られてきているフォワード隊と交替部隊分の
補給要求についてのメールを開く。中身を見て俺は唖然とした。
応急治療パックや緊急用の糧食セットもいつもと比べて多いが
何よりも目を引いたのはカートリッジ1000発という
途方も無い要求だった。
通常であれば1か月の消費量は200発もいけば多い方で
今回の要求量は軽く半年分といったところだ。

(大きな戦いの直後とはいえ、さすがに多すぎだろ・・・)

俺は深いため息をつくと、自分で管理している補給物資の管理表にある
要求量の欄にシグナムからの要求分を入力する。

「ゲオルグくん、入るよー」

プシュっと小さな音を立ててドアが開いたかと思うと、なのはが
そう言いながら中の様子を窺うようにしながら部屋の中に入ってきた。

「なのは?ブザー鳴らせよ」

俺が抗議するように言うとなのはは口をとがらせる。

「鳴らしたよ!でも何の反応もないし、ロックもかかって無かったから
 大丈夫かなって思ったの!」

「鳴らした?マジで!?」

そう尋ねると、なのはは不機嫌そうに頷く。
どうやら、集中していたせいでブザーを聞き逃したらしい。
と、集中していた理由に思い至る。

「そういえばなのは」

俺が真剣な口調になったのを察知し、なのはも不機嫌オーラを脱ぎ捨てる。

「どうしたの?」

「シグナムから来月の補給物資要求が来てるんだけどさ、ちょっと見てくれよ」

「どれどれ?」

そう言いながらなのはが俺のデスクを回り込んで俺の隣に立つ。

「これなんだけどさ」

そう言って俺はモニターを指さす。
なのははモニターを覗き込んでから首を傾げる。

「確かに多いね・・・これは」

そう言うとなのはは腕組みする。

「でも、あんな大きな戦いがあったんだから、いざという時のための
 在庫回復分も含めるとしょうがないんじゃない?」

「俺も一度はそう考えたんだけどさ、カートリッジ1000発はさすがにな」

「無理そうなの?」

「無理じゃないよ。でも・・・い
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