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リュカ伝の外伝
お前を嫁にもらう前に、知っておきたい事がある
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部外者が数名紛れ込んでいやがる。

部外者その1……ラングストン近衛騎士隊長閣下。
まぁ彼は、公務員(軍人)にも関わらず、平然と城内カフェで趣味の料理を生かしてアルバイトをしているので、今回は大目に見たい。

部外者その2〜4……ウルフ宰相閣下・レクルト総参謀長閣下・ジョディー上級メイド。
こいつら何なんだ!?
何時(いつ)もつるんでやがって仲良いな!

今回はリューナのご両親がメインという事もあって、カフェ内での席では上座に当たる、入り口からは奥側に座ってもらおうと着席してるのだが、俺の背後側の入り口付近に連中が陣取り、がやがやと楽しそうにお茶を飲んでいる。

暫く部外者の事は気にしない様にして待っていると、店内に人が入ってきた。
「あらぁ……ウルフさん、ここに居たの? リュカさんが探してたわよ」
「いいんっすよ偶には。それにリュカさんもここに来るんでしょうし、関係なくなりますから(笑) それよりマリソルさんの席はあちらだそうですよ」

「お母さん。こっちよ」
俺の右隣に座ってたリューナが、振り返って今入店してきた人物を手招きする。
如何(どう)やらこの方がリューナのお母さんの様だ。凄く美人だ!

店員(ラングストン近衛騎士隊長)に案内されて、お義母さんはリューナの前の席に腰を下ろす。
「初めまして。リューナの母、マリソルです」
「は、初めましてお義母さん! リュ、リューナと……む、娘さんとお付き合いさせてもらってるラッセル・クリステンセンと申します!」

慌てて立ち上がり頭を下げて自己紹介した。
見とれるなと言うのが無理なくらい美しい女性である!
思わず凝視していると……

「自分の彼女の母ちゃんに、鼻の下を伸ばしてんじゃねーぞ」
と、部外者の宰相野郎が野次を飛ばしてきた。
解ってるわ! 部外者なんだから引っ込んでろ!!

俺は落ち着きを取り戻そうと部外者連中に対する罵詈雑言をイメトレしていて気付く。
そう言えばあの野郎、先刻(さっき)『リュカさんもここに来る』って言ったよな?
何でだよ!? 何で陛下まで来るんだよ!? 部外者は出ていってくれよ……俺の人生がかかったご挨拶なんだから。

色々な感情が混濁して、少し……いやかなり混乱していると、入り口から聞き覚えのある澄んだ男性の声が聞こえてくる。
「あ、こんな所に居やがった。おいピピン……居たぞ、お前の上司が! 先刻(さっき)の報告はコイツにしてくれよ。僕は忙しいんだからさぁ」

片手には何かの書類が入ってるであろう茶封筒を持って陛下まで入って来た。
忙しい人が何しに来た? 忙しいのはこっちだよ!
俺はこれからお義父さんに、結婚の挨拶をするんだよ!

「か、閣下……何してるんですか、こんな所で!?」
とピピン大
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