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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第85話:B・R
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判断なんだろ」

「だな。まー、ティアナもスバルがそう考えるのはお見通しだった
 みてーだけど・・・」

ティアナが映るモニターを見ると、手近なビルの一室に身をひそめている
姿が映る。

「ただ隠れてるだけ・・・か?」

俺は戦術モニターに目を走らせる。
見ると、ティアナの周りで小さな魔力反応が無数に飛び回っていた。
疑問に思った俺は、ティアナがいる辺りの映像を呼び出す。
そこに映ったのは、小さな魔力弾があちこちのビルの外壁に
ぶつかっている映像だった。

「ティアナは、何やってんだ?」

攻撃用にしては威力が小さすぎるし、そもそもスバルはまだ射程圏外だ。
ティアナのやっていることの意味を理解しかねた俺はモニターの映像に
目を凝らす。

「おいゲオルグ。サーチャーの反応が増えてるけど、おめーが追加したのか?」

「は?俺は増やしてないぞ」

ヴィータに向かってそう答えながら俺は戦術モニターに目を走らせる。
見ると、ティアナの隠れているビルの周辺の外壁に埋め込まれるように
小型のサーチャーが設置されていた。その数20超。

「ん?この場所って・・・。」

俺はじっと小型サーチャーの配置を眺めると、あることに気がついた。
確認のために、戦術モニターでティアナの魔力弾が着弾した地点を確認する。
すると、魔力弾の着弾地点と小型サーチャーの設置地点が見事に一致していた。

「そういうことか・・・。あいつ、なんつー器用なことを・・・」

俺が感心しながらそう言うと、ヴィータが首を傾げて俺を見る。

「何かわかったのか?」

「ティアナはサーチャーを小さい誘導型の魔力弾の中に仕込むことで、
 自分自身は動くことなく周囲に観測網を作り上げたんだよ」

俺がそう言うと、ヴィータは驚きで目を丸くしながら自分でも
戦術モニターを確認する。

「ホントだ・・・。魔力弾の着弾地点とサーチャーの反応がある地点が
 一致してやがる。器用なヤツだな・・・」

「まったくだよ。ところで、ライトニングの2人はどうしたかな?」

そう言って俺は戦術モニターの表示範囲を訓練スペース全体に広げる。
すると、南西から北東に向かって高速で移動する点と
中央からやや北西よりの地点で動かない点が見つかった。

「どうやらエリオもスバルと同じ結論に至ったみたいだな」

俺はそう言いながらエリオを追跡するサーチャーの映像を確認する。
そこにはストラーダの柄につかまって上空を飛ぶエリオの姿があった。

「おーおー、早えーな。こりゃティアナの観測網に引っ掛かるのは
 スバルと同時くらいか」

ヴィータはエリオの移動速度の速さに感心するように声を上げる。

「そうだな。しかし、これは見
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