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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第85話:B・R
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者には俺が何かおごってやろう。食いもんじゃなくていいし
 制限金額も無しでいい。ただし、常識の範囲内でな」

「ホントですか!?これは燃えてきたよー!」

スバルが拳を握りしめて気合を入れている。

「・・・ただし、最初に撃墜された奴には、罰として1週間
 俺の仕事を手伝ってもらう」

俺がそう言うと、先ほどまで気分上々だったスバルがピシリと固まる。

「・・・マジですか?」

「マジだ。容赦なくこき使うからそのつもりで」

「・・・これは・・・負けられない・・・」

罰があるとなると急に悲愴な雰囲気が漂ってくる。
キャロなどはまだ自分がそうと決まったわけでもないのに泣きそうな表情だ。
そんななか、ティアナだけが飄々とした雰囲気を纏っていた。

「ん?ティアナは怖くないのか?罰」

「はい。別に・・・」

そんなティアナの様子にスバルが茶々を入れる。

「そりゃティアはゲオルグさんが大好きだもんね。
 1週間も一緒にいられるなら、願ったり叶ったりでしょ」

「うっさいわね。そんなんじゃないわよ。第一、ゲオルグさんには
 なのはさんっていう恋人がしっかりいるでしょ」

さすがにとりとめがなくなってきたので、俺は手を叩いて話を止める。

「いいからさっさと始めるぞ。お前らさっさと行け!」

俺がそう言うと、4人は訓練スペースの中に散っていった。
4人の背中が見えなくなったところで、ヴィータが話しかけてくる。

「で?おめーの狙いはなんだよ」

「は?なんのことだ?」

「おめーのことだから意味もなくこんなことはやらねーだろ」

「ん?レクリエーション的な要素が欲しいと思ったのは本当だよ。
 ここまでかなり辛い戦いが続いたしな」

「ふーん。で?狙いはそれだけじゃねーんだろ」

「あいつらはさ、お互いの手の内を知り尽くしてるだろ。
 そういう相手と、しかも単純に敵と味方っていう関係だけじゃない状況で
 どう考えてどう動くかを見てみたかったんだよ」

俺がそう言うと、ヴィータはなるほどというように何度も頷いていた。

「やっぱ、お前ってちゃんと考えてんのな」

感心したように言うヴィータに向かって俺はニヤっと笑ってみせる。

「ま、お仕事ですから」



ヴィータと協力して、4人の様子を逐一追えるように訓練スペースの
監視システムの設定をしていると4人から配置についたとの連絡が入る。
モニターには思い思いのやり方でこれからの戦いに向けた準備をしている
様子が映っていた。

スバルは元気に準備運動をしながら。
ティアナは目を閉じて戦術を練るように。
エリオはじっと訓練スペースの中央を見つめて。
キャロは小さな姿のフリードと
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