第二章
[8]前話
「何のお料理にしてもらうつもりだったの?」
「お刺身です」
花楓は澄花にすぐに答えた。
「そして海老の頭はお味噌汁にって」
「わかったわ、じゃあ今から捌くわ」
「澄花義姉さん生きた魚介類捌けるんですか」
「スーパーで水産で働いてるし調理師免許も持ってるしね」
澄花は自分がと言ったことに驚いている花楓に笑顔で応えた。
「だからね」
「それじゃあ」
「ええ、今からね」
「はい、お願いします」
「それで皆で食べましょう」
笑顔で言ってだった。
澄花は早速花楓と彼女の夫から生きたままの一尾の鯛と二尾の伊勢海老どれも大きく活きのいいそれ等をだった。
見事に捌いて刺身にした、そして伊勢海老の頭は味噌汁にしたが。
どれも美味しくてだ、一家全員で舌鼓を打ったが。
隆志は花楓にだ、食べ終えてから話した。
「これからはご馳走するにしてもな」
「自分達でお料理出来るものじゃないとね」
「ああ、ただ持って来てな」
「お願いしますじゃね」
「今回みたいなことになるからな」
「今回は澄花義姉さんがいてくれたからね」
「母さんが腕が悪いことも知らなかったし」
夫婦で話した。
「こうしたことも調べて」
「それでご馳走したり持って来ないとね」
「今回は助かったけれど」
「以後気をつけましょう」
「そうね、ただ美味しいものを持って来るだけじゃなくてね」
曜子も二人の言葉に頷いた。
「そうしたことも考えてちゃんとしないとね」
「そうですよね」
「以後気をつけます」
「そうしましょう、皆ね。それで澄花さん今日は有り難う」
「いえいえ、美味しかったですよ」
今回の救世主はにこにことして応えた、そしてだった。
彼女も鯛や伊勢海老を楽しんだ、その後は一家全員で後片付けをした。
その後で澄花は同僚の真面目で優しい人と結婚して夫婦二人で暮らす様になったが夫は妻の実家に帰る度に彼女の機転と料理上手を褒めた、曜子はその話を聞いていつも彼女らしいと笑顔で応えていた。
捌ける義妹 完
2023・2・25
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