暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第84話:副部隊長再復帰
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
そうなものから順に
ピックアップして、必要ならその前に来た関連するメールを探すという
手間のかかる作業に取り掛かろうとした。
そのとき、来客を告げるブザーが鳴る。

「はいはい、どちらさん?」

「あたしだ」

聞こえてきたのはヴィータの声だった。

「ヴィータ?入っていいぞ」

俺はそう言ってドアを開けてやる。
部屋に入ってきたヴィータは俺の顔をじっと見つめると
不機嫌そうな表情を浮かべる。

「なんだよ。ずっと入院してたっつーからもっと顔色でも悪いかと思ったら
 ずいぶん元気そうじゃねーか」

「元気になるために入院してたんだよ。元気なのは当然」

「あ、そーか。ま、いいや。でよ、ゲオルグ」

ヴィータは俺の方を窺うように見る。

「なんだ?」

「なのはが復帰するまでおまえとあたしであいつらの訓練を見てやれって
 はやてに言われたんだけどさ、どんな訓練をしてやったらいいと思う?」

ヴィータの言葉に俺は考え込んでしまった。
これまでは、ガジェットや戦闘機人を想定した訓練をずっと続けてきた。
だが、これからはそれらと戦うことはない。
正直言ってどのような訓練を課すべきか悩む状況ではあった。
しばらく悩んで俺はあるアイデアを思いついた。

「決めた。一回あいつらを試してみることにしよう」

俺がそう言うと、ヴィータは怪訝な顔をする。

「試す・・・?どーゆーことだ?」

「この半年であいつらがどれだけ力をつけたかを試すんだよ。
 単純な戦闘力だけじゃなく、ここもな」
 
俺はそう言って自分の頭をトントンと指で叩く。

「そう言うからには何か案はあるんだろーな?」

「まあな。まあ、明日の朝のお楽しみだよ」

「わかった。じゃあゲオルグに任せる。じゃーな」

ヴィータはそう言って部屋を出て行った。
俺は再びいつ果てるとも知れないメールの山との戦いに戻った。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ