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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
15.再び
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ながら木に激突する。

「うっ.......あっ.....!やっと止まれた」

黒い影は、プレーヤーだ。黒髪の短髪、背中に初期装備の片手剣と見たこともない長い槍を背負い、黒いコートを身に纏う少年。背中の漆黒の翅それが彼をインプだと教える。どことなくお兄ちゃんに似てるような気がした。

「なにしてるの早く逃げて!!」

「重戦士三人で......って、あれ一人減った?」

少年はキョロキョロあたりを見渡す。

「痛ぇじゃねぇか!!」

少年の後方から吹き飛ばされたサラマンダーが少年に向かい突進。

「あぶない!!」

ランスが少年を貫く........のではなく、少年は姿を消す。

「不意打ちとは、卑怯だな。まぁ、女の子相手に三人で襲うような連中だしな」

「何だと!!」

二人のサラマンダーが少年の方に向かう。

「一人でノコノコ出てきやがってバカじゃねぇのか。望みどおり狩ってやるよ!」

少年に飛ばされたサラマンダーがランスを突き出した。

(やられる!!)

そう思い眼を逸らそうとした........その寸前に信じられない光景が眼の前に広がる。

少年はサラマンダーの突撃で威力の増すランスを素手でガードもなしで止めているのだ。

「こんなもんか.....?」

そのサラマンダーをまるでボールでも投げるように軽く投げ飛ばし、もう一人のサラマンダーと激突させ、地上に落とす。

「ねぇ、その人たち斬ってもいいのかな?」

「えっ!そりゃいいんじゃないかしら?少なくとも先方はそのつもりだと思うけど」

「じゃあ、失礼するよ」

少年は少し笑みを浮かべると背負われる片手剣を鞘から抜きとる。そして、一歩足を出した瞬間、少年が姿を消す。

「き、消えた。うわぁぁぁ!!」

少年は、消えたと思ったらサラマンダーの後ろに現れ、そしてサラマンダーの一人が赤い炎に変わる。炎に変わる。つまり、HPが0になったことを現す。

「次は、どっちだ!」
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