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Fate/WizarDragonknight
カメンライド
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こからともなく紫の雨が降り注ぐ。
 爆発により、変身を解除したほむらがその場に倒れるが、ディケイド鎧武は、その剣で自らに到達しようとするそれを全て斬り弾いていた。
 そして、その犯人として、その場に着地した者。
 漆黒のボディと、紫の煙となっている右手の男。その紫のゴーグルの奥には、冷たい目が輝いている。
 起き上がろうとする響が、その姿に真っ先に目を見開いた。

「ブライッ!?」

 ブライ。超古代文明、ムーの生き残りであるソロの戦闘のための姿。
 ブライは響を一瞥するだけで、独特の形をした生きた剣、ラプラスソードを構える。

「ブライか……なら、コイツで行くか」
『カメンライド フォーゼ』

 次にベルトから発生するのは、白いエネルギー体。
 宇宙飛行士をモチーフに、ロケットのような顔をしたそれは、宇宙の力、コズミックエナジーを友情の力で束ねて使う戦士、フォーゼ。それを落とし込んだ、ディケイドフォーゼだった。

「宇宙キタ……ってな」
「宇宙だと?」
「……この世界では、出会っていないのか」

 ディケイドフォーゼは両手を叩いて、そのままブライへ挑んでいく。
 それぞれ徒手空拳が数回交差され、ブライのラプラスソードが唸る。
 ディケイドフォーゼはジャンプ。背中に仕込まれたモジュールが唸り、空中へ浮かんでいく。

「ダンシングソード!」

 ブライがラプラスソードを投影する。
 ラプラスソード(生きた剣)はキリキリと回転しながら、空中のディケイドフォーゼ、とくにその首元を狙う。

『アタックライド ロケット』

 だがディケイドフォーゼは、予めこの状況を読んでいたようだった。新しいカードを問題なさそうに読み込ませると、ディケイドフォーゼの腕にオレンジ色のロケットが装備された。

「今度はロケット……!」

 ディケイドフォーゼはロケットの推進力で、ラプラスソードの攻撃を回避。回転蹴りで、ラプラスソードは地面に突き刺さった。

「次はこっちの番だ」
『フォームライド フォーゼ ロケット』

 ノータイムで、ディケイドフォーゼは次のカードを装填。
 白いボディに、コズミックエナジーが集まっていく。そして変化していくその姿。両腕にロケットを装備したオレンジのボディ、ロケットステイツ。
 さらに、ディケイドフォーゼは、手にしたカードをそのままベルトに装填した。

『ファイナルアタックライド フォ フォ フォ フォーゼ』
「これは……?」
「おいおい、何なんだよこれ!?」

 その時、その声に可奈美は顔を明るくさせた。
 ハルトとコウスケ。そして、その後ろに付いてくるシールダーの少女、蒼井えりか。
 彼らが到着したころには、すでに竜巻となったディケイドフォーゼが、
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