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Fate/WizarDragonknight
カメンライド
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ディケイドゼロワン。それは、黄緑色の閃光を周囲に走らせながら、リゲルのサーチから逃げるように宙を泳いでいく。

「そんな……!? 私の攻撃が、当たらない?」

 そう、感嘆の声を漏らしたリゲルのすぐ背後に、ディケイドゼロワンはいた。

「はっ!」

 振り向くも反応が遅れたリゲルは、ディケイドゼロワンの蹴りを銃身で受ける。跳躍に特化した足は、そのままリゲルを屋上より突き飛ばす。

「っ!」
「終わりだ」

 ディケイドゼロワンは、手に持った黒いアタッシュケースを上下に開く。
 アタッシュケースはその中心で分割されており、ネジを軸に接続されると剣となる。
 ディケイドゼロワンはそのアタッシュカリバーと呼ばれる武器を振り上げ、一気に振り落とす。

「そんなっ!」

 主力武器を弾き落とされたリゲルは、そのままジャンプ。急いで剣を精製し、アタッシュカリバーと切り結ぶ。

「しまっ……!」

 リゲルは慌てて砲台を再生産。それを防御のために盾にした。
 だが、ディケイドゼロワンはすでにカードを装填していた。

『ファイナルアタックライド ゼ ゼ ゼ ゼロワン』

 ディケイドゼロワンの右足が、二又に分かれる。機械で出来たバッタの足の形をしたそれは、そのままリゲルの砲台を破壊した。


 ラ
 イ
 ジ
 ン
 グインパクト』

 ディケイドゼロワンの一撃は、その勢いを止めることなく、リゲルの肉体に命中。リゲルはそのまま、地面に激突した。

「お前で最後かな? 暁美ほむら」
「何で私の名前を?」

 ほむらが身構えるのと同時に、ディケイドゼロワンはまた新たなカードを取り出す。オレンジのデザインを盛り込んだ武士。
 かつて、聖杯戦争が処刑人として送り込んできた刺客にも似た姿のそれ。禁断の果実を求め、友と、ライバルと、そして自らの弱さと戦ったそれは。

『カメンライド 鎧武』
『花道 オンステージ』

 発砲されたほむらの銃弾を防御するのは、ディケイドゼロワンの頭上に落ちてきた巨大なオレンジ。
 それは、ディケイドゼロワンの頭部に突き刺さると、開花する。オレンジの部位一つ一つが折り畳み、鎧となり、ディケイドゼロワンはディケイド鎧武と呼ばれる姿となる。

「さあ、行くぜ」

 ディケイド鎧武は手に持った二本の剣___無双セイバーと大橙丸をこすり合わせる。

「いくつの姿になるというの……?」

 ほむらはそう言って、銃を連射。
 だがディケイド鎧武は、銃弾を次々と切り捨てていく。

「っ!」

 驚いたほむらの両腕、その銃を斬り飛ばしたディケイド鎧武。

「終わりだ」
「ブライナックル!」

 だが、ディケイド鎧武が何かをするよりも先に、ど
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