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Fate/WizarDragonknight
カメンライド
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、炎弾を放った。
 爆発によって響の動きが封じられる。その間にも、ディケイドオーズはカードを追加した。

『ファイナルアタックライド オ オ オ オーズ』
「はああああああああっ!」

 ディケイドオーズの足が変化する。
 コンドルレッグの名を持つ部位。まさに猛禽類が獲物を捕らえるように、両足が上下に割かれ、響へ炎の襲撃を与えようとする。

「だとしてもッ! 我流・打々炎爆拳ッ!」

 向かってくるディケイドオーズに対し、響は両腕に力を込める。すると、拳は炎を燃え上がり、それを突き飛ばす。
 無数の拳が、そのまま真っすぐ飛んで行く。だがディケイドオーズは、その機動力で炎の雨を掻い潜る。
 そして、今にも響とゼロ距離になる寸前。

「シュート!」

 どこからともなく飛んできた青い交戦が、ディケイドのキックの威力を軽減する。
 だがそれでも、響へのダメージは小さくない。

「うわあああああああッ!」

 爆発とともに、響は転がり倒れる。生身に戻った響は、もう立ち上がることさえ出来なかった。
 だが、ディケイドオーズの目は、すでに響から二人の乱入者へ移っていた。

「リゲル……それに、暁美ほむらか……」

 互いに離れた位置からの狙撃。人魚のファントムを追いかけてきた二人は、それぞれ明らかに敵意を向けていた。

「新たな参加者……?」
「令呪は残り一画……関係ないわ」
「次はお前らか。……来い」

 ディケイドオーズは先に、接近してくるほむらへ向き合う。
 ほむらは、左手の円盤型の盾で突っ込んでいく。
 一方、ディケイドオーズもまたタジャスピナーで応戦する。
 二つの円盤がぶつかり、互いに反発。
 その際、衝撃によってほむらの武器が宙を舞う。

「なっ……!」
「今っ!」

 そう叫ぶのは、リゲル。
 斜線上のほむらごと、青い光線で貫こうとする彼女。だが、それよりも先に、ディケイドオーズは別のカードを装填していた。

『カメンライド ゼロワン』

 同時に、ディケイドたちは爆発。
 その姿は見えなくなった。

「よし、やった……?」

 爆炎へ、リゲルが眉を顰める。
 その理由は。

「人工知能には人工知能ってな」

 ほむらごとディケイドオーズを守る、バッタ型の3Dモデル。
 それは、大きくうねると、その体をバラバラに分解し、それぞれ指定されたようにディケイドオーズに吸収されていく。

『A jump to the sky turns to a rider kick』

 すると、欲望の姿は無機質な姿へ変わっていく。
 バッタの外壁骨格を黒いライダースーツに張り付けた、人工知能と、人々の笑顔のために夢を追いかけて戦う戦士ゼロワン。
 
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