暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
カメンライド
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模した戦士のカードを取り出した。

「拳には拳で抵抗するか」
『カメンライド クウガ』
「だあああああッ!」

 響と友奈。二人の拳が同時に放たれた時、ディケイドファイズもまた右手左足で迎え撃つ。
 すると、それぞれの両手がはね返したと同時に、そこからその姿が変わっていく。
 友奈への右手は、赤い拳。
 響への蹴りは、黒い足。
 二人を掌底で跳ね返したと同時に、ディケイドファイズの体は筋肉で作られた剛体になる。
 そして、顔まで変わった。
 それは、人々の笑顔を守るため、自らの笑顔と引き換えに超古代の危険民族と戦った超古代の戦士、クウガ。
 ディケイドが模したそれは、ディケイドクウガと呼ばれる。

「また姿が変わった!?」
「行くぜ」

 ディケイドクウガは両手を叩き、友奈へ踏み込む。

「来る! 勇者はああああ! 根性!」

 ディケイドクウガと友奈の拳がぶつかる。

「勇者パァーンチ!」
「ハァッ!」

 友奈とディケイドクウガの拳が激突する。それぞれが花びらと炎をまき散らしながら、ともに相打ちとなる。

「やるな」
「まだまだ行くよ! 響ちゃん!」
「うんッ!」

 友奈と響は、ともに格闘技でディケイドクウガへ挑んでいく。
 二人のサーヴァントを相手にしているというのに、ディケイドクウガは一歩も劣っていない。響を投げ飛ばし、友奈の拳を受け流し、ホールドする。

「この世界のお前も、やはり腕は立つな」
「この世界のわたし……? 一体何を言って……?」

 だがディケイドクウガはそれに応えず、次のカードを取り出した。

『フォームライド クウガ タイタン』

 邪悪なるものあらば鋼の鎧を身に付け、地割れの如く邪悪を切り裂く戦士あり

 その力は、地の力。ホールドした友奈を蹴り飛ばし、炎のごとく真紅の体を持つディケイドクウガは、みるみるうちにその姿を変えていく。赤いマイティフォームより、銀と紫のタイタンフォームへ。

「イメージできるもの……コイツでいいか」

 ディケイドクウガは、足元に落ちている木の枝を拾い上げる。
 すると、ディケイドクウガの手に宿る力___モーフィングパワーが起動した。
 木の枝を構成する元素が、クウガの力により書き換えられていく。どこにでもある木の枝は、神秘の古代の大剣、タイタンソードにその姿を変えた。

「また変わった!?」
「でも、まだわたしたちは止まらない!」

 響の発破に、友奈も頷く。
 二人のサーヴァントが、並んで同時に拳を放った。
 岩をも砕くその剛力。
 だが、歩いたままのディケイドクウガの体は、その衝撃をあっさりとはね返した。

「何だ? カでも刺さったか?」

 ディケイドクウガは殴られた
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