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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第八話『カードを狙う爪』
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ゃん!仕事はどうだった?」
 霞のジョーは久しぶりの再会に喜ぶ。
 「もう最悪。私、今日から無職よ。」
 玲子はやれやれといった仕草をしながら話す。
 「それで、玲ちゃんはどうしてネオゴルゴムに狙われたんだ?」
 光太郎は本題を切り出す。
 「多分、このデータが狙いね。」
 玲子はコピーしていたデータを机に置く。
 「これは?」
 「数日前に私宛に送られてきたデータのコピーよ。中にはネオゴルゴムの破壊活動と、光太郎さんの活躍する姿が写真や動画で入っていたわ。」
 玲子はデータの詳細を伝える。
 「ほんと、仕事はクビになるし、すぐに怪人に狙われるし、今日はとんだ厄日ね。」
 玲子は疲れたように言う。
 「兄貴、もしかしてその会社、ネオゴルゴムと関係があるんじゃないのか?」
 「いきなり玲ちゃんを狙ったんだ。十分に可能性はある。それよりも、このまま玲ちゃんを放っておくわけにもいかないな。」
 「そうよ。明日から職探ししないと。」
 玲子は落胆する。すると、
 「お義兄ちゃん、この人は?」
 杏子がやってくる。
 「杏子ちゃん、この人は白鳥玲子ちゃん。クライシス帝国と戦っていた頃の恋人だよ。」
 光太郎は軽く説明する。
 「お義兄ちゃん、恋人なんてできていたんだ。」
 杏子は光太郎の言葉に驚く。
 「光太郎さん、こちらの方は?」
 「こっちは秋月杏子ちゃん。義妹だよ。」
 「知り合いで二人目のきょうこちゃんね。よろしく。」
 光太郎の説明を受けた玲子は杏子と握手を交わす。
 「ねえ、玲子さんもここで働かない?お義兄ちゃん、人手が足りなくて困っていたみたいだし。玲子さんもちょうどいいんじゃない?」
 「杏子ちゃん、勝手に決めないでよ。玲ちゃんだって、急に言われたらびっくりするよ。」
 光太郎は慌てて対応するが、
 「光太郎さんさえ良ければ、お世話になろうかしら。仕事はしないといけないしね。」
 玲子は笑顔で了承する。
 「よかった。いくつになっても、玲ちゃんは玲ちゃんで。それじゃあ、早速店番を頼むよ。俺はその間に足りないものの買い足しをしてくるからさ。」
 玲子の返答を聞いた光太郎はキャピトラを出て買い出しを始める。
 「ピュー…」
 横丁を歩く光太郎を高層ビルの屋上からヘビクイワシ怪人はにらみ、狙いを定めている。そして、
 「ピュー!」
 ヘビクイワシ怪人はビルから飛び立ち、その急降下に力を乗せ、鋭利な足の爪を光太郎に突き刺そうとする。
 「はっ!」
 しかし、口笛を鳴らしたような甲高い風を切る音に光太郎はヘビクイワシ怪人の襲撃を感知し、受け身を取りながら回避し、ヘビクイワシ怪人の爪はコンクリートの地面に深々と突き刺さる。
 「現れたな、ヘビクイワシ怪人!」
 光太郎は身構える。
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