太陽
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葉に笑顔を浮かべる。
「だろ?こんなに楽しいサッカー他の子にも教えてあげたくないかい?」
「「「教えてあげたい!!」」」
「代わりに今度サッカーが大好きなお友達をここに呼んであげるからね…!」
「「「楽しみーー!!」」」
俺の心は決まっていた。
「「「じゃあねーー!!」」」
「ああ!元気に育てよ!!」
俺は帰り道、吉良さんと話す。
「頼斗くん…キミは……」
俺は吉良さんに笑顔を返す。
「…やっぱりサッカーって楽しいですね!!俺…やっぱりこの最高なサッカーを真紅にもっと経験させたいんです!」
「……そうですか。いえ、貴方が決めた事ですね」
「真紅を…よろしくお願いします…!」
「0%じゃないんですよね?」
俺は先生達と話す。
「しかし!危険な賭けになります!!」
俺を止めようとする先生。
「だけどこのままじゃ真紅は…。ドナーは間に合わない」
この三日で一度だけだが、真紅が危ない状態になる夜があった。
時間がないと悟った俺は少しずつこの考えを考えていた。
そしてお日さま園に行き、決めた。
「しかし子どもに大人のを移植となりますと……」
「だから…0%じゃないんだろ?」
「………はい。僅かですが」
「じゃあそれに賭ける」
ピ…ピ…ピ…ピ…
(麻酔で体の感覚がねえ。…ははっ、最後の景色が手術台の明かりなんてな……)
俺は目を閉じる。
(遥香、もうすぐそっちに行くよ。…ああ。真紅は駄目だ。まだあいつは連れて来ないさ。そっちに逝ったら久し振りにデートしよう)
目を閉じたのに瞼が眩しい。
俺はもう一度、目を開ける。目に映るのは手術台の明かり。
しかし目にはその明かりが太陽に見えたのだ。
「……真紅…。俺がお前の太陽になるからな…」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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