太陽
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ズルリと疼くまる。
「…何で……俺だけ無事なんだよ……」
ふわっ…………。
「……!?」
俺は立ち上がる。
「…遥香!?」
俺の視線の先にはカーテン。
だが俺の肌で感じたのは、温かくて優しくて大好きな彼女に感じたのだ。
窓を開けていないから、風でカーテンが揺れることはない。
「……はは、情けないよなお前の前でこんな姿見せたことないもんな」
俺はカーテンに近付き、優しく撫でる。
そして窓を開けた。
「…あたたかいな」
程よい風にあたたかな気温。
俺の身体を包み込む様にお日さまがあたたかく差す。
「……お日さま。お日さまって凄いよな。たった一個でみんなを照らすんだぜ…?……遥香」
ふわっ………。
風か何なんのかわからない。
しかしカーテンは俺の身体を包む様にふわりと包んだ。
「遥香……、居るんだな?ありがとう…。お前が残した真紅は絶対に守るよ」
その言葉を聞いて安心したのか、カーテンは俺から離れ動かなくなった。
「俺がお日さまになってみんなを照らす…。真紅を照らして見せる」
俺は真紅の手を握る。
「俺はお前の太陽だ……。絶対照らしてやるからな」
「頼斗くん!?」
俺はお日さま園に来ていた。
吉良さんが迎える。
「…お邪魔します」
俺が園に踏み入れ、入った時だった。
「あれ!?おじさんじゃん!!みんな!おじさん来たぞー!!」
俺の姿を見た晴矢が元気そうにみんなを呼ぶ。
「え、本当!?おじさん!上手くなったよ見て見て!!」
玲名もそう言いながら駆け寄ってくる。
玲名を皮切りにみんなが駆け寄って来て瞬く間に俺を囲う。
「「「おじさん!!サッカーしよ!!」」」
俺を見たヒロトが不思議そうな顔をする。
「…何で泣いてるのおじさん??」
「…‥えっ?」
ヒロトに言われるまで気付かなかった。
俺の目からは涙が流れていた。
「大丈夫ー?ぐあいわるいのー?」
「おじさん泣き虫だなぁ!」
俺は目頭を抑える。
「…違うよ…。またみんなと会えて嬉しいんだよ…」
そんな俺を遠くから見守る吉良さん。
そうか。ここは……子ども達がお日さまなんだ………!
「おじさん!面白かったぁ!!」
「次はいつ来るのー!!」
みんなが終わりが残念そうに集まる。
「………おじさんね、ちょっと遠くに出掛けるからしばらく来れないんだ…」
「「「えええーーー!!」」」
子ども達が「何で何で!!」と大合唱をする。
「みんなサッカー面白かったかい?」
「「「うん!!大好き!!」」」
俺はその言
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