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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第145話:希望の日差し
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叩き付けそのまま放り投げた。
「がっ?!」
「奏、ぐぉっ!?」
「死ね……!」
ビルに叩き付けられ、動きを止めた颯人と奏に突撃し糸を束ねてドリルの様にして2人を串刺しにしようとした。ビルに叩き付けられめり込んだ事と、叩き付けられたダメージそのもので2人は未だ動けずにいる絶体絶命の窮地。
そこに響と翼が割って入り、拳と刀でキャロルの攻撃を受け止め2人を守った。
「奏、颯人さん!」
「キャロルちゃん、もう止めようッ! こんな戦いに意味なんてないよッ!?」
「意味など知った事かッ!! もう何もかもが、どうでもいいんだッ!!」
標的を響と翼に変えたのか、キャロルはそのまま2人と戦いながら場所を移動する。そこにマリアも参戦し、クリスが援護、透が窮地に陥りそうな者を守り、ガルドは切歌、調と共にキャロルの攪乱を行おうとしている。
装者7人に魔法使い3人、計10対1と言う状況でありながら、キャロルは一歩も退く様子を見せない。それどころか時間が経てば経つ程攻撃の激しさが増していた。まるで?燭の炎が消える前に激しく燃え上がるかのようだ。
その例えは強ち間違っていないだろう。自暴自棄になったキャロルは、後先考えずに想い出の焼却を行い力を振るいまくっている。そんな力の使い方をしていれば、あっと言う間に想い出を燃やし尽くし命を失う。
或いはキャロルはそれを狙っているのかもしれない。生きる希望を失い、この場で命を燃やし尽くしあの世へと旅立ったハンスや父の元へ行こうとしているのだ。
このままでは本当にキャロルの命が危ないと響は焦りを顔に滲ませていた。
その一方で、颯人と奏は何とか体勢を立て直しキャロルの様子を眺めた。
「ヤバいな、さっきよりも攻撃が激しくなってやがる」
「想い出をガンガン燃やしてるって事だろうな。加えて歌いまくってフォニックゲインも高めてやがる」
「ますますヤバいじゃないかッ!? 悠長にしてられねぇッ!!」
「……いや、これはある意味で好機かもしれない」
「はっ?」
どういう意味なのかと奏が颯人に問おうとしたが、彼は1人何度も頷くだけで何も答えようとしない。どうやら頭の中で何やら作戦を練っているようだ。
「うん……うん……よし、これなら……」
「何考えてるんだ?」
「ん? あぁ……何、この状況を打開してキャロルを黙らせる手口だよ」
言いながら颯人は右手のドラゴタイマーに手を掛けもう一度タイマーをスタートさせようとした。
その様子を発令所から見ていたアルドが通信で慌てて止めようとしてきた。
『待ちなさい颯人ッ!? それ以上それを使うのは貴方の体に負担を掛けますッ!?』
「そんな事言ってる場合じゃないんでね。今は兎に角ガンガンに攻めないと」
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