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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第六話『トゲトゲの驚異』
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アリトゲナシトゲトゲ、正式名称はベニモントゲホソヒラタハムシって昆虫よ。」
 杏子の言葉に、光太郎は納得した表情を見せる。
 「だとすると、やはりヒラタハムシ怪人の正体は、白羽根なのか…」
 「光太郎さん、もし本当に白羽根さんが怪人の正体だとしたら、どうしてそんなことを?」
 光太郎の言葉に響子が疑問を投げかけると、
 「響子ちゃん、襲われた人達はみんな、ベニモントゲホソヒラタハムシを馬鹿にするような内容の動画を作っていたの。多分、それが理由だと思うわ。」
 杏子は更に情報を付け加える。
 「そんな…」
 響子は悲しい表情に変わるのだった。

 「ヒラタハムシの仲間達よ、今こそ外敵である人間を排除する時だ。」
 白羽根はヒラタハムシ怪人に変身すると、日本中のヒラタハムシに対してテレパシーを送り、活動を開始する。
 「うわっ!虫が邪魔で前が見えない!」
 オートバイの運転手のヘルメット一面にヒラタハムシの大群が張り付き、視界を奪われた運転手は横転し、コントロールを失ったバイクは歩道へ激突する。
 「駄目だ、ワイパーにまでくっついてやがる!」
 各地の主要道路を通行する自動車のフロントガラスにもヒラタハムシは張り付き、追突事故を次々と発生させていく。その光景は数時間後にはニュースとなり光太郎の目にも止まる。
 「この事件、きっと白羽根が関わっているに違いない。」
 光太郎が杏子達に話していると、一本のメールが届く。
 『南、話がしたい。今から黒山岬で会えないか?』
 メールの送り主は白羽根であった。
 「白羽根から連絡が来た。今から行ってくるよ。」
 光太郎は黒山岬へ向かった。

 「来てくれたか、南。」
 光太郎の到着を見て白羽根は言う。
 「今回の事件、やっぱり白羽根が関わっているんだな。」
 「ここに来たってことは、もう全部わかっているんだろう、仮面ライダー。」
 「ああ。どうしてこんな事をしたんだ!こんな事をして、お前の気は本当に晴れるのか!」
 「南、お前は何もわかっていない。文明が発展したこの現代社会、人間は命に対して無関心になった。」
 「だからって、ネオゴルゴムに加入する必要はなかったはずだ!」
 「俺がネオゴルゴムに加入したのは、もう20年以上前だ。駆け出しの生物学者だった俺には金がなかった。ネオゴルゴムは、それを解決してくれた。そして俺は、教授となり、昆虫の進化と発展学に貢献できた。生物学者にとって大切なのは、名前が有名になることではない。どれだけ学会に貢献し、知識を未来へ繋げられるかが重要なんだ。それが今ではどうだ!取り上げられるのは名前が変だ、見た目が変だ、いつもそんなのばっかりだ!その生き物の生態を調べ、世に広めた先人達の努力も苦労も、全部馬鹿にされる。俺達はそんなことのために
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