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渦巻く滄海 紅き空 【下】
六十八 常山の蛇勢
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その反面、身体の表面で音を振動することで僅かに感じることができるのである。


透明化していたのに何故居場所がバレたのか。
その疑問に答えを返した大蛇丸は、挑発するかのように薄く笑った。




「もっと勉強なさい、坊や───我ら三忍に挑もうなんて百年早いわよ」




ひとり足りないけどね、と笑う。
けれど、その眼は微塵も笑ってはいなかった。















もっとも以前のような冷たさはなく、どこかあたたかいモノを、自来也は確かに大蛇丸から感じ取った。
思わず溢れる涙を堪える。

頼りになるかつての仲間の助力が心から懐かしかった。
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