タッグ&メカニック
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、鈴さんとセシリアさんのペアに普通の人と組んでも勝てませんよ?」
「ぬ……」
「ボーデヴィッヒさんなら勝率は上がるでしょうがあの人と連携できるんですか? 私はボーデヴィッヒさんか、4組の人か、箒さんかと聞かれれば迷い無く箒さんと答えますよ」
「う……む。そうだな。確かにそうだ」
はい、そう言うと思ってました。ポケットから先ほど貰ってきた申し込み用紙を取り出します。
「というわけで既に私と箒さんの名前を書いた申し込み用紙を持ってきています」
「じゅ、準備がいいんだな……」
「問題は既に解決済みです」
でも名前は書けても本人の承認が無いとどうしようもないんですけどね。
「で、だ。カルラ? お前はどこから聞いていたんだ?」
「はい?」
「だ……だからあの……独り言をだな……」
箒さんはモジモジしながら聞いてきました。
あー……よし。
「箒さん」
「ん?」
私は箒さんの肩に手を置いて……
「私は箒さんと一夏さんを応援しますよ」
「う……うむ」
そう言うと箒さんは顔を真っ赤にして俯いてしまいました。
聞こえてたと言ってるのと同じですからね。
でもこう言った以上私も責任を持たなくてはなりません。
他の人のデータ研究、ギリギリまでしますか。
――――――――――――――――――――――――――――――
箒さんとの申込書を出した後、私はその足でIS学園の第1整備室の前にやって来ました。
IS学園は2年生から1クラスだけですが『整備科』というクラスが作られます。将来的にISの操縦ではなく、IS関連の仕事に就職したい人用にと作られたこのクラスは学園内でも非常に重宝されています。学園内で精密な調整を施せるのは整備科だけということもあってISを使用したイベント、今回のようなトーナメント戦や模擬戦では整備科に協力を仰ぎ、複数名からなるチームをつけてもらうのが基本です。
ただそれはあくまで2年生からであり、1年生の時点ではそこまで必要とされてません。
でも今、私はその整備科に頼んでおいたものがあります。
先のボーデヴィッヒさんとの戦闘によって損傷を受けた『デザート・ホーク・カスタム』の修理、改修が必要だったからです。ISには自動修復機能が備わっていて時間があれば治りますが、今回の損傷ではトーナメントまでに修理が間に合いません。
圧縮空気の抜ける音と共にドアが開き、中に入ります。
「そっち持ってきて早く!」
「さっさとする! 時間は待っちゃくれないよ!」
「そこ! どけっていってんの!」
そこに広がるのは夜だというのに明々と部屋を照らす明かり。それに照らされるのは慌ただしく動き
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