第二章
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「そやから優勝したらな」
「楽しみですね」
「ああ、胴上げとビールかけはよ見たいわ」
「もうすぐですよ、その時は日本中賑やかになって」
全国にいる阪神ファン達が歓喜に沸き立ってだ。
「特に大阪はです」
「賑やかになるか」
「凄いですよ」
阪神が優勝した時はというのだ。
「ほんまに」
「そうか、ほなその時をな」
「楽しみにしてますね」
「そうするわ」
牛丼を食べつつ吉田に笑顔で話した、そしてだった。
ローズは牛丼を食べ終えると吉田と共に梅田にある自分達が務めている八条自動車大阪支社のビルに戻った。
そして午後も働いたがこの日の夜もだった。
阪神は勝った、青柳投手が巨人を完全試合で完膚なきまで叩き潰した、そのうえでマジックを一桁にさせた。
阪神はそれからも勝ち進み遂にだった。
甲子園球場での試合でマジック一とした、そして。
ローズはこの日仕事を終えて吉田をはじめとした職場の同僚達と共に難波に出て居酒屋で飲んでだった。
吉田にだ、こう言われた。
「今日は凄いですよ」
「阪神が優勝するな」
「観て下さい」
スマートフォンを出してローズに話した。
「阪神今勝ってますよ」
「巨人に五回終わって二十七対零やな」
「西投手ここまでノーヒットです」
「ほな今日は」
「はい、勝ちます」
「そうなって」
「優勝します」
吉田はローズに満面の笑みで話した。
「そうですさかい優勝したら」
「その時はやな」
「ここで乾杯しましょう」
こう言うのだった。
「是非」
「冷えたビールでやな」
「ジョッキで」
「ええな、ほなな」
「はい、乾杯しましょう」
吉田だけでなく他の同僚達もだった。
阪神の試合を観つつ飲んで食べていった、そして。
阪神は三十九対零で勝った、西投手はノーヒットノーランを達成した。吉田はローズたちにその状況をスマートフォンで見せて話した。
「この通りです」
「優勝したな」
ローズは興奮を抑えられない顔で言った。
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