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風当り
第二章

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「宜しくね」
「活躍して欲しいわ」
 咲にしてもだった。
「是非ね」
「そうよね」
「というかよ」 
 咲と特に仲のいい幼馴染みの五人が来てだった。
 その中からだ、伊藤春華が来て言ってきた。
「一番すげえ補強はオスナさんだろ」
「ロッテにいた」
「そうだよ、あの人ストッパーだよな」
「間違いなくね」
 咲もそれはと答えた。
「モイネロさんが八回でね」
「七回又吉さんでな」
「絶対にそうなるわ」
「藤井さんが先発に回ってか」
「森さんとね」
「それって無茶苦茶じゃない」
 五人の中から橋口七々瀬が言ってきた。
「まさにソフトバンク暴力よ」
「いや、暴力って」
 咲はその表現に突っ込みを入れた。
「それは流石にね」
「藤井さんの先発も怖いし」
「オスナさんがストッパーだと」
「七回の又吉さんもえげつないし」
 彼の時点でというのだ。
「八回モイネロさんでね」
「九回がオスナさんだと」
「もう殆どね」
 それこそというのだ。
「三人の調子が相当悪くないとね」
「点取れないっていうのね」
「そうよ、それこそインチキでもしないと」
「それで暴力って言うのね」
「無茶苦茶でしょ」
「というか千賀さんの穴埋めるって」
「やり過ぎでしょ」
 今度は遠藤静華と中森凛が五人の中から話した。
「藤井さんだけじゃないしね」
「森さんもいるし」
「若手の人達の成長もあって」
「穴埋まるどころじゃないでしょ」
「しかもね」 
 凛は怒る様な声で言った。
「有原さんもでしょ」
「メジャーから獲得したわね」
「最近怪我でどうにもだったけれど」
「日本ハムでの活躍通りだと」
「充分以上にね」
 それこそというのだ。
「千賀さんの穴はね」
「埋まるのね」
「埋まるわよ」
 絶対にというのだ。
「というか埋まるどころかね」
「さらなる戦力アップね」
「そうなるわ」
「それと助っ人二人な」
 五人の中で唯一黙っている竹林未晴に代わる形でだ、坂上剣太が出て来てそのうえで咲に言うのだった。
「ガンケルさんも真面目に練習してて」
「守備も凄くてね」
 咲は剣太にも応えた。
「そこで真面目さがね」
「出ているからな」
「日本のバッティングが出来たら」
「活躍してくれるな、それでな」
「助っ人の人二人がね」
 新たに加入したというのだ。
「活躍してくれたら」
「打線だってな」
「物凄くなるわね」
「というかな」 
 剣太はさらに言った。
「打線はもう若手の人がな」
「出て来てくれてるのよね」
「凄くな、阪神だとな」
 自分が応援しているチームのというのだ。
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