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イナズマイレブン〜クロスライジング〜
じいちゃんの裏ノート!
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円堂はそのあと夏未と監督の3人で校長室へとお邪魔していた。

「聞かせてくださいじいちゃんの話!」

「よかよか。大介は情熱がスパークするサッカーバカやったたい。寝ても覚めてもサッカーのことしか考えんかったとよ」

話では2人で山で対決をしたことやら。猪狩りをしたことやら。
しかも校長室に掛かってる猪は円堂大介が狩った猪だという。

「キーパーの練習はしたんですか!?」

「ああ。木にロープでタイヤを結んでな」

「ええっ!?…俺おんなじことやってました…」

「そうかぁ…流石大介の孫たい」

監督もそんな会話に加わる。

「ところで円堂大介のノートと言うのは?」

「ああ。裏ノートのことたいね?」

「「「裏ノート?」」」

「表のノートには書けんことばっか書いてあるおそろしかノートばい。あれは大介が死ぬちょこっと前のことやった。大介が突然私ば訪ねてきて一冊のノートば託したとよ。…もし俺に何かあったら処分してくれ。…あげんことに」

そう思い出すように語る校長からは一筋の涙が落ちる。

「大介…。空の向こうでもサッカーばしよるとか?お前の頼みだったが捨てることは出来んかった…。いつか受け継ぐべきものが現れるだろうってなぁ」

そう言って校長は円堂を見つめる。
円堂はその裏ノートに手を付け、ページを開く。

「うわ、すげぇ!こ、こんなすげぇ技じいちゃん出来たんだ!」

「いいや、出来んかった」

「…え?」

「妄想はよかばってんスパークするサッカーバカの大介でも出来んかった不可能な技が書かれとるたい。それ故、究極奥義って呼ばれとるばい」

「究極奥義!?」

その言葉を聞いた円堂はその書かれた技に目をやる。
そして目を輝かせる。

「じいちゃん俺やってみせる!究極奥義絶対ものにしてやる!!」

「…で、どんな技が書いてあるの?」

夏未はそう言い円堂が持っているノートに目をやる。

「例えばこれ!正義の鉄拳。究極のパンチ技!」

「正義の鉄拳…?」

「パッと開かずグッと握ってダン!ギューン!ドカン!」

「…え、円堂くんお爺さんって…」

と少し監督も困惑したように呟く。

「流石大介の爆発するサッカーバカの文章たい…。お前らしかばい…大介…」

そう言って校長先生は目頭を押さえる。

「すげぇんだ!他にも色々あるんだ究極奥義が!…ん?」

「どうしたの?」

何かに気付いたような円堂に夏未は声を掛ける。

「ここに究極奥義は未完成って…」

「未完成…。やっぱり完成させられなかったにね…」

「じいちゃんが諦める訳ない…!絶対に完成出来たはずなんだ!あとは俺が受け継いでみせる!!」

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