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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第77話:激戦
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Cを展開することにより、
対ガジェット戦を有利に運ぶことになっていた。
それゆえ、アースラがガジェットに攻撃されることは十分計算に入っていた。
だが、事前に想定していようが実際に攻撃されるとさすがに死の恐怖を
間近に感じるのか、艦橋内にも動揺がさざ波のように広がる。

「落ち着け!このアースラの装甲はガジェットの攻撃で破られるほど
 ヤワじゃない!」

俺がそう言うと、艦橋内の動揺は収まったようだった。
それを確認すると、俺はアルトのそばによって小声で話しかける。

「アルト。想定よりもアースラへの攻撃が激しい。両航空隊にアースラの直掩に
 人を回せないか確認してくれ。あと、ガジェットの侵入に備えて
 艦内各所の隔壁はいつでも閉鎖できるように準備を」

俺の言葉にアルトは小さく頷いて作業を始めた。
艦長席に戻った俺にステラさんが小さな声で話しかけてくる。

「大丈夫なのか?」

「それは俺が聞きたいんですけどね。ガジェットの砲撃ではアースラの装甲を
 破れないっていったのはステラさんですよね」

「それはそうだが・・・」

「なら、安心して自分の部屋にいて下さい。こんなことは言いたくないですが
 今ここにいられては邪魔です」

「・・・判った。邪魔して悪かったな・・・」

そう言ってステラさんは艦橋を出て行った。
少し言いすぎたかと思うところもあったが、今はそんなことに構っていられる
状況でもない。気を取り直して、正面のスクリーンに目を向ける。
ちょうど、はやての広域殲滅魔法が炸裂したところで、大量のガジェットが
破壊されて一瞬の空白をゆりかごの前方左舷の領域に作り出していた。
俺は、なのはに通信をつなぐ。

「なのは!今のうちに突入しろ!」

『うん。判ってる!もう、突入地点に向かってるところ』

「了解」

なのはとの短い通信を終えると、地上戦の様子を見守っていたグリフィスが
厳しい表情で近づいてきた。

「ゲオルグさん。戦闘機人との戦闘なのですが・・・」

「なんだ?お前の表情を見る限り順調って感じじゃないな」

「ええ。スターズ2人とライトニングの2人が分断されました。
 スターズの2人は結界のような空間に閉じ込められて観測もできません。
 ライトニングの2人は例の召喚師の少女と戦闘状態に入ってます」
 
「・・・ギンガは何やってんだ?」

「別の戦闘機人と戦闘中です。こちらはギンガさんが押してるようなので
 問題なさそうですが・・・」

「問題はあの4人か・・・。まあ、あいつらのことだ。うまくやってくれるさ」

「信じるしかない・・・ってことですね」

「そういうことだ。ったく、俺があんなヘマ踏まなきゃもうちょっと楽な戦い
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