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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第76話:ロンゲスト・デイ
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。必ず」

そう言って艦橋を出たフェイトを見送ると、俺たちは艦長席の周りで
お互いの顔を見合わせた。

「さ。これで向こうさんがどう出てくるかやね」

「このままスカリエッティが捕まってくれればいいんだけど・・・」

なのはが不安そうな表情でついさっきフェイトが出て行った扉を見つめる。

「そんな、甘い考えは早めに捨てておくべきだぞ、なのは」

シグナムがなのはに向かって厳しい言葉を投げかける。

「おい、シグナム・・・」

ヴィータがシグナムをたしなめようとするが、なのははそれを手で制した。

「ううん。いいの、ヴィータちゃん。ありがと、シグナムさん」

なのははそう言ってシグナムに向かって笑いかける。

「だが、これで一気に情勢は流動的になったな。すぐにも
 スカリエッティがゆりかごを動かす可能性もある」

俺がそう言うとはやてが肩をすくめて口を開く。

「そんなんは今までかて変わらへんかったやん。どうあれ、私らのやることは
 一緒や。ゆりかごを止めて、スカリエッティ一味を全員検挙。それだけや」

はやての言葉にその場にいた全員が頷いたとき、艦橋にアルトの声が響いた。

「部隊長!ミッドチルダ東部の森林地帯に巨大なエネルギー反応です!」

「映像をスクリーンに出して!」

はやての指示に応じて艦橋正面の大きなスクリーンに木々に覆われた大地が
映し出される。

「なんもねーな」

ヴィータがそう言った瞬間、スクリーンの中の木々が不意に次々と倒れ、
地面が盛り上がりはじめた。
盛り上がりはみるみるうちに広がっていき、やがてその中から
紫色をした巨大な物体が姿を現す。

「あれが・・・ゆりかご」

「で、でけー・・・」

なのはとヴィータが唖然とした表情でスクリーンの中の巨大な宇宙船を
見つめながら呟く。

「ちっ・・・向こうさんもなかなか打つ手が早いな」

「ゲオルグくん。感心してる場合やないやろ!
 なのはちゃんもヴィータも、ゆりかごのデータは事前に見てるんやから
 ボーっとせんと!
 ゆりかごが現れたんやからこっちも迅速に動かな!」

はやての叱咤する声に全員が我に返り、対ゆりかご作戦を実行に移すべく
動き始めようとする。
が、そのとき再びアルトの声が艦橋内に大きく響いた。

「待ってください!ゆりかごから通信が送られています。どうしますか?」

「スクリーンに出して」

はやてがそう言うやいなや、スクリーンに眼鏡をかけた女が大写しになる。

「こいつは・・・」

俺は、頭に血が上りはじめるのを感じ、ギュッと両手を握りしめる。

『時空管理局のみなさぁん。ご機嫌いかがかしらぁん』

女の甘ったるいしゃべ
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