第三章
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遂に日本ハムの胴上げとなった時彼は。
呆然自失してだ、テレビの前で正座して呆けた顔になって歌った。
「春が来た春が来た何処に来た」
「お祖父様がぼけた!?」
「ホークス負けて遂に!?」
「お祖父様、しっかりして下さい!」
「いや、二〇一〇年もこうだっただろ」
忠がそのまま歳を取った様な外見の和服の初老の男、三人の父である一人が言ってきた。
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