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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第74話:ゲオルグとシュミット3佐
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ったら
 ものすごく心配するし,きっと行ってほしくないって思うもん」
 
なのはは長い髪を振り乱しながら叫び続ける。

「でもね。私はたぶんゲオルグくんを止めない。だって,ヴィヴィオは
 私たちの大切な子供だもん。私たちが助けに行かないといけないんだよ!
 あの時,病院でゲオルグくんは私にそう言ってくれたよね!?」
 
そう言って俺を見つめるなのはに向かって,俺は何も言えなかった。

「それにさ。ゲオルグくんは私が帰ってこないんじゃないかって怖くなったって
 言ったよね?じゃあ,帰ってこないのが私以外ならいいの?
 フェイトちゃんやはやてちゃん,それにシグナムさんやヴィータちゃんなら
 いいの!?そんなの絶対おかしいよ!」

なのはの言葉に俺は鈍器で頭を殴られたかのような強烈な衝撃を受けた。
俺は床に手をついて立ち上がると,肩で息をしているなのはの前に立った。

「なのは・・・」

俺がそう言うと,なのはは怒り冷めやらぬと言った様子で俺を見上げていた。

「そうだよな。俺やなのはが助けに行かなきゃいけないんだよな。
 ヴィヴィオは俺達の娘だもんな・・・」

俺の言葉になのはは少し表情を和らげる。

「それに,俺はなのはを失いたくないばっかりに,フェイトやはやてなら
 危険にさらしても構わないって思ってた。みんな大切な友達なのにな・・・」

「ゲオルグくん・・・」

「ぜんぶなのはの言うとおりだよ。ゴメンな,こんなバカな俺で・・・」

俺はそう言うと,目の前のなのはを抱きしめた。

「あと,ありがと。なのはが居てくれなかったら,俺はとんでもない間違いを
 するところだった。ほんとに,なのはがいてくれてよかったよ・・・」

俺の腕の中で,なのはは俺の顔を見上げる。

「ほんとだよ。ゲオルグくんのばか」

「だな・・・。俺にはなのはがいないとダメみたいだ」

「・・・ばか」

なのははそう言って俺の胸に顔をうずめた。
俺はそんななのはの背中をゆっくりとなでた。
しばらく,そうしているとなのはが急に顔を上げた。

「でもね,私もゲオルグくんと同じだったんだよ」

「どういうこと?」

「さっきね,ゲオルグくんが私が帰ってこないじゃないかって怖くなったって
 言った時ね,嬉しかったんだ。ゲオルグくんがそんなふうに思ってくれてる
 ことが・・・」

「そっか」

「うん。でもね,そんな風に思った自分がちょっと許せなくって,
 あんなふうにゲオルグくんを叩いちゃった。ごめんね・・・」

なのはの言葉に俺は首を振る。

「いいんだよ。おかげで目が覚めた」

「そっか。ありがと」

「俺の方こそだよ」

俺はそう言うと,なのはの肩を
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