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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第73話:すべては勝つために
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副長室に戻った俺は,なのは・シグナム・ヴィータの
3人を呼び集めて,ゆりかごへの対策を協議することにした。
フェイトにも声はかけたのだが,捜査が忙しく出席できないとのことだった。
3人が集まってきたところで,俺は話を始めた。

「忙しい時に集まってもらってすまないな。今日は,この先聖王のゆりかごが
 現れた場合の対応策について協議したい」
 
そう言うと,3人は神妙な顔つきで頷いた。
俺はそれを確認すると,俺の腹案から話すことにした。

「ゆりかごが動き出した場合だが,最大の目標はゆりかごを止めることになる。
 ユーノが調査してくれた結果によれば,ゆりかごの動力炉を破壊するか
 玉座の間のヴィヴィオを救出することでゆりかごの動きは止められるだろう
 ということだ。よって,戦術としてはゆりかご内部に2つ以上の部隊を
 侵入させて2つの目標を押えるのを基本とするべきだろうと考えてる」

俺は一旦そこで言葉を切ると,3人の方を見た。
3人はそれぞれの格好で考え込んでいたが,やがてシグナムが口を開いた。

「私としてはゲオルグの戦術方針に賛成だ。
 だが,目標とすべき動力炉と玉座の間の位置は把握できているのか?」
 
「これもユーノが見つけてくれた情報だが,ゆりかご建造時のものと思われる
 図面が見つかってる」
 
俺はそう言うと,モニターにゆりかごの図面を表示させる。

「これによれば,動力炉は最後部,玉座の間は前方だな」

俺がそう言うと,シグナムは顔をしかめる。

「真逆か・・・,厄介だな」

シグナムの言葉に俺は小さく頷く。

「ああ。だから,玉座の間を目指す部隊と,動力炉を目指す部隊の連携は
 不可能と考えた方がいい」
 
「侵入箇所も玉座組と動力炉組で分ける方がいいだろーな。
 中の状況がわかんねー以上,中を進む距離は短い方がいいだろ」

ヴィータはモニターに映るゆりかごの図面を睨みつけながら言った。

「そうだな。だが,そう都合のいい侵入口があるかっていう問題もある。
 図面によれば,なのはの砲撃でも外壁をぶち抜くのはちょっと難しそう
 だからな」

俺がそう言うと,なのはが俺の顔を見つめる。

「そうなの?じゃあ,どこから侵入するつもり?」

「ゆりかごの外壁各部には,搭載兵器の射出口がいくつかあるから,
 そこを侵入点に考えてる」

俺の言葉にヴィータがすぐさま反応する。

「ってーと,玉座組はこの辺で,動力炉組はこの辺か?」

ヴィータがモニターの図面を指差しながら尋ねて来るので俺は頷いた。

「ま,そんな感じだな。ただ,侵入点の候補はいくつか持っておきたい」

「理由は?」

シグナムが短く尋ねる。

「この図面
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