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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第71話:副部隊長の帰還
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て敬礼をした。

「八神艦長。シュミット3佐は負傷より回復し,本日より任務に復帰します。
 乗艦許可を」
 
俺がそう言うと,はやては真面目な顔をつくり返礼してきた。

「許可します。予測よりも早い復帰ですが無理をしないように。
 ようこそ,アースラへ」
 
そう言ったはやては俺に向かって笑いかけた。

「何やってるの?2人とも」

なのはが首を傾げながらそう聞く。

「こういうけじめはしっかりつけないとな」

手をおろした俺は,なのはに向かってそう言った。



アースラに乗艦した俺は,はやてについて艦長室に入った。
なのはやフェイトとは途中で別れたので,フォワード達のところにでも
行ったのだろう。

広い艦長室に入ると,はやてに言われるがまま,脇の方のソファーに腰かけた。
はやては俺の向かいに座ると,厳しい顔で俺を見つめた。

「やっぱり退院してきたか・・・。予想より早かったけどな。大丈夫なんか?」
 
「一応歩けるよ」

「それは見たから判る。痛みは?体力の低下は?」

「痛みは今も少しあるよ。体力は・・・落ちてるな」

「そっか・・・まあ無理せんことや」

「了解。で,状況は?」

そう聞くと,はやては腕組みをして背もたれにもたれかかった。

「進展なし。ユーノくんも必死で調べてくれてるみたいやけど,まだ有益な
 情報は見つかってないし,それはうちの捜査組もいっしょやね。
 ロッサもスカリエッティの足取りを掴んだとは聞いてへん」

「まあ,もう少し時間が必要ってことだな・・・」

「そやね。でも,あんまり悠長なことはしてられへんから,
 なんか突破口が欲しいんよ」
 
「そうだな・・・」

俺は目を閉じて考え込んだ。

「そうだ。もう一度最高評議会に潜入するのは?」

「却下や。そもそも潜入して何すんの?」

「ま,それもそうか。あんまり無理はするもんじゃないしね」

俺はそう言って,艦長室を後にした。



艦長室を出た俺は,シャマルのいるであろう医務室へと向かうことにした。
途中ですれ違う人に道を尋ねながら辿りつくと,ブザーを鳴らした。

「どうぞ」

シャマルの声が聞こえたところでドアを開けると,シャマルが机に向かって
何やら作業をしていた。

「シャマル。久しぶり・・・ってほどでもないか・・・」

俺が声をかけると,シャマルは驚いたようで少し慌てた様子でこちらを
振り返った。

「ゲオルグくんじゃない!どうしたの?まだ入院してると思ったけど」

「今朝退院したよ。それで,先生から預かってきたものがある」

俺はそう言ってシャマルに封筒を差し出した。
シャマルは中身を一読すると,
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