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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
ドローゲーム
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と……学内の緊急告知文書?

「な、なになに? えっとぉ『今月開催する学年別トーナメントでは、より実戦的な模擬戦闘を行うため、二人組での参加を必須とする。なお、ペアが出来なかった者は抽選により選ばれた生徒同士で組むものとする。締切は……』」

「ああ、そこまででいいから! とにかくっ!」

 一夏さんが私たちにも聞こえるように音読してくれました。締切読む前に引っ手繰られましたけど。

「「「「織斑君! 私と組んで!」」」」

「「「「デュノア君! 私と組んで!」」」」

 数少ない男性と組もうと皆さん必死です。そうか、だからここにいる人たち皆一年生なんですね。

 しかし……うわあ……これは怖いですね。周囲から伸びる手、手、手。前に映画でこんな光景見たことありますよ。

「えっと……」

 一夏さんすごい困ってますしデュノアさんも一夏さんと女性の皆さんを交互に見て一夏さんの二倍くらい焦っているように見えます。

「悪い! 俺はシャルルと組むから諦めてくれ!」

 一夏さんの言葉にその場に沈黙が流れます。
 まあでもそれが一番いい選択肢だと私も思います。誰か女性なら非難されますが二人だけの男性なら誰からも否定されないでしょう。

「まあ、そういうことなら……」

「他の女子と組まれるよりは………」

「織×デュノきた! これでカツル!!」

「今から原稿書き換えないと!」

 とりあえず皆さん納得してくれたようで保健室から出ていきました。原稿ってなんの原稿なんですかね? そして何に勝つんでしょう?

「ふぅ……」

「あ、あの、一夏……ありが」

「一夏っ!」

「一夏さんっ」

 一難去ってまた一難。今の内容にセシリアさんと鈴さんが文字通り食らいつきました。

「あ、あたしと組みなさいよ! 幼馴染みでしょうが!」

「いえ、クラスメイトとしてここは私と!」

「な、何!?」

「何バカなこと言ってるんですか二人とも」

 ため息をつきながら言った私の言葉に全員の視線がこちらに向きました。でもここははっきり言っておかないと。

「そもそも一夏さんは女性が選べないからデュノアさんを選んだんですよ? ここで二人を選んだらデュノアさんどうするんですか?」

「う、そ、それは……」

「で、ですがカルラさん……」

「それに……」

 二人に近づいて耳元で囁く。

「箒さんの居ないところでまたそんなことしたら文字通り殺されますよ?」

「う……」

「そ、それは……」

 二人ともその一言で冷や汗をかいています。恐らくですけどISを使用しないで一番強いのは箒さんでしょう。
 下手をすればあの真剣を持ち出して追い掛け回されかねな
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