ラウラ・ボーデヴィッヒ
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ょうけど……そもそもそれが当たるとは思っていませんからね!
「鈴さん回避!」
『へ? ……って危な!』
『何!?』
鈴さんが慌てて回避すると同時にボーデヴィッヒさんに飛来していた『カイリー』が左右ギリギリを通過して(・・・・)私に戻ってくる。
『カイリー』は手に持つことでエネルギーナイフとして接近戦で使うことの出来る。戻ってきた『カイリー』を両手で掴み取ってエネルギー刃を展開したまま、ブースターを全開にして突撃する!
「はああああああ!」
「意表をつけば攻撃が当たるとでも? 遅すぎる!」
「う…!」
突進の途中で私の体の動きが完全に停止する。隙を突いたはずなのにAICに捕らえられた。流石ですね……
「貴様はISより曲芸士がお似合いだ」
「く……!」
レールカノンの砲口が大きな金属音と共に私に向けられる。
でもそれが有効なのは私が一人の場合だけなんですよね。
なんで私が鈴さんと一緒に突撃したか分かってないんですか?
『貰いましたわ!』
「ち、鬱陶しい!」
レールカノンの発射直前にボーデビッヒさんが回避行動を取り、その場所にビットのレーザーが通り過ぎる。
「私もいるって……言ってんでしょうがぁ!!」
「この! 雑魚共がぁ!」
回避先を読んで『双天牙月』を鈴さんが振り下ろし、ボーデヴィッヒさんがそれを忌々しげに展開したプラズマ手刀で受け止めた。
その途端、体を縛っていた感覚が消えた。
動ける? え、どうして?
『やはり貴様から落ちるか赤いの!』
『やれるものならやってみろってのよぉ!!』
『そろそろフィナーレと参りましょう!』
再び空中で交差する黒と赤と青のIS。今は考えるより行動ですね。
私も爆風でAICに対応できる『ミューレイ』をオープンし再度戦線に加わろうとした瞬間……
『何をしている貴様ら!』
アリーナのスピーカーから聞きなれた声が響き渡りました。
この声は……織斑先生?
『模擬戦をやるのは構わん。だが最終安全装置を解除してやるとなれば容認しかねるぞ。この戦いの決着は学年別トーナメントまで預からせて貰う。全員さっさとISを解除しろ』
「教官がそう仰るなら」
ボーデヴィッヒさんはその声を聞くと今までの猛攻が嘘だったかのように静かに地面に降りるとISを解除しました。
『では学年別トーナメントまで一切の私闘を禁ずる。さっさと戻れ』
私たちも地面に降りてISを解除します。ボーデヴィッヒさんはそれを見てアリーナの出入り口へと引き返していく途中で一……
「は、命拾いしたな」
そう言って去っていきました。
「こっちの台詞よ」
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