暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
ラウラ・ボーデヴィッヒ
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
で請け負うことになるんですけど!

「私があいつを倒すまで頼むわよ!」

 貧乏くじですよそれ……まあやりますけど!

 右手の『マリージュラ』を一度腰に戻して、再び両手に『ハディント』と『エスペランス』を構えてワイヤーブレードの迎撃を開始する。

 しかし鈴さんの攻撃の鋭さは青龍刀を連結してからの回転攻撃があるからこそです。相手は二刀流、更には大口径のレールカノンと私の撃ち漏らしたワイヤーブレードも使える。
 こうなるといくらISの性能、操縦者の腕が同様でも受けに回るしかありません。
 予想通り鈴さんは押され気味で、押し負けることはないでしょうが攻めきれていない状態です。

『そろそろ決めるか』

『やれるもんならやってみろってのよぉ!』

 二人がそう言った瞬間、私の背後から巨大な煙が立ち上がる。見ると右足を縛られたままのセシリアさんがワイヤーブレードで引っ張られていくところだ。私も『ユルルングル』という同系統の武装を使っているから分かる。

 これからやろうとしていることが!

「く……!」

 間に合わなければ鈴さんにセシリアさんが叩きつけられて、動きの止まった二人にレールカノンが直撃する!
 『マリージュラ』のエネルギー展開時間は残り10秒程度、ここで使えばボーデヴィッヒさん相手には使えなくなりますが……剣は捨てましょう!


―ブースター全開、『マリージュラ』エネルギー最大展開―


 引っ張られていくセシリアさんに追いつくと右足のワイヤーブレードにいつもの1,5倍程度の長さのエネルギー刃を展開した『マリージュラ』を振り下ろす。一瞬の火花と共にワイヤーブレードが焼き切れてセシリアさんが解放されました。

「きゃ! ゴホン……助かりましたわカルラさん」

「どういたしまして! 鈴さんは!?」

 これで『マリージュラ』はしばらく使えません。ボーデヴィッヒさん相手にはもう使う機会はないでしょう。再び背腰部に『マリージュラ』を戻し…

―警告! 敵IS急速接近!―


「な!?」

 いつの間に!?
 そう思った瞬間には既に漆黒のISが目の前に出現している。

 先ほどまで鈴さんの相手をしていて今ここにいるということは……まさか『瞬時加速』!?
 鈴さんの相手をしながら行ったということですか!?

「邪魔をするな」

 ガァン!

「きゃあ!」

 考える間もなく頭部に『シュヴァルツェア・レーゲン』の全体重をかけた回し蹴りを食らって弾き飛ばされた。

「この……!」

 何とか地面に激突する前に体勢を整えて着地する。


―敵弾接近!―


 息つく間も無くISが警告を出す。辛うじて避けると……一瞬前までいた場所にレールカノン
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ