ラウラ・ボーデヴィッヒ
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められるということはその時点で決着を意味する特殊兵装。
「させません!」
ゼロ距離でレールカノンを鈴さんに向けたところに向けてエネルギーを展開した『マリージュラ』をボーデヴィッヒさんの頭部に向かって振り下ろす。
「ふん」
「な……!」
ほとんどこちらを見ないで避けられた!?
そう思った瞬間、ほぼ零距離でボーデヴィッヒさんの冷たい目と視線が一瞬合った。
感情の篭らない……なんて……冷たい目なんでしょう…
「カルラ! 離脱!」
鈴さんの言葉に咄嗟に距離を取る。
鈴さんが『龍咆』をボーデヴィッヒさんに向け、発射。
しかしボーデヴィッヒさんが右手を鈴さんの方に向けただけで、いつまでも衝撃砲の砲弾は炸裂しない。
「無駄だ、この『シュヴァルツェア・レーゲン』の停止結界の前ではな」
「く! こうも相性が悪いだなんて!」
鈴さんの言葉から『龍咆』を撃っているけど全て無効にされているのでしょう。AICの特性上、鈴さんの『龍咆』は相性が最悪です。
衝撃砲は以前一夏さんにも話したとおり空間自体を圧縮してそれを撃ち出す空気砲と同じ原理の兵器。
ならばその勢いが止まってしまえば……その衝撃は元の空間に戻り圧縮された空気は楔を解かれてすぐに霧散してしまう。つまり鈴さんの砲撃は今、実体兵器よりも効き目がないということ。
「名前ばかりの第三世代など私の敵ではない!!」
離脱しようとしていた私と鈴さんに6本のワイヤーブレードが迫る。
『私を忘れてもらっては困りますわね!!』
先ほど止めていたビットが私と鈴さんが離れたことで再度動き出し、4方向からボーデヴィッヒさんを狙う。
「ふん、理論値最大稼働のブルー・ティアーズならいざ知らず、この程度の完成度で第三世代型兵器とは笑わせる」
ビットから放たれるレーザーの嵐を避けながら再びボーデヴィッヒさんが左右の腕を突き出す。
AICによってビットは全て沈黙し空中で動きを止められてしまった。
『動きが止まりましたわね!』
その瞬間を待っていたのか、セシリアさんが『スターライトmkV』を構えているのが目に入って……まずい!
「貴様もな」
『へ? きゃああああああああああああ!』
その狙撃への移行も読んでいたのでしょう。
私と鈴さんに向かっていたはずのワイヤーブレードの1本がいつの間にかセシリアさんの真下に。それがセシリアさんの右足を絡めとり、そのまま地面に叩きつけた。
「よくも舐めた真似をぉ!」
鈴さんがワイヤーブレードを弾いてボーデヴィッヒさんに向かう。『龍咆』が効かないのであれば鈴さんの攻撃方法は近接戦闘しかない。
でもそうなるとワイヤーブレードはほとんど私一人
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