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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
挑発
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てええ!?

「ちょちょちょ! お二人とも! それはまずいですって!」

 最終安全装置の解除、それは模擬戦ではなく本当の戦闘をやり合うという宣告。つまり命の保障は出来ない殺し合いの始まりを意味します!
 ここは戦場じゃなくて学園のアリーナなんですよ!? せめて試合形式に留めるべきです!

「何言ってんのよカルラ! 相手がスクラップをお望みなんだからその望みは叶えてあげないとね!」

「そうですわよカルラさん。ああ鈴さん? 私は頭部を吹き飛ばすだけで結構ですわ」

 額に青筋浮かんでますしこれはダメですね。暴れないと収まりそうにありません。

「はっ、三人がかりで来たらどうだ? 下らん種馬を取り合うメスにこの私が負けるものか」

 ブチン……

 あー、これダメですね。私のことならまだしも友達(一夏さん)のこと言っちゃいましたか。今までは本人がこの場にいるので我慢できましたけど……

「今なんて言った? あたしには『どうぞ好きなだけ殴ってください』って聞こえたけど?」

「この場にいない人間の侮辱までするとは、同じ欧州連合の候補生として恥ずかしい限りですわ。その軽口、二度と叩けぬように今ここで叩いておきましょう」

「お二人とも、私も加わりますよ。いいですね?」

「「カルラ(さん)?」」

「自分のことはいいんですよ。ですけどね……友達のことを言われるのは我慢ならないんですよ、私は……」

 自分でも沸点低いと思ってしまいますけどね。これだけは性分なもので変えられないんですよ!
 言うと共に左手に『オーガスタス』を展開します。

「とっとと来い」

 ボーデヴィッヒさんが右手をクイクイと上に向けて挑発すると同時に戦端が開かれた!
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